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4月からは超絶タイピング&クリック必至!?

ワイヤレスでも高精度・高品質! 最強キーボード&マウス徹底検証

2017年03月18日 20時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●村山剛史/ASCII.jp

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PCで作業する時間が長い人は、利用するデバイスにもこだわったほうがいい。特に、キーボードとマウスは常に手で触れて操作するモノなので重要だ

もう一段上のワイヤレスキーボード&マウスを選びたい人へ

 11ad(WiGig)の波が来ればついにPCとディスプレーがケーブルレスになるなんて話も聞く昨今、PC周辺は着々とワイヤレス化が進み、読者のみなさんも自然とワイヤレスのキーボードやマウスを使っているのでは?

 最近はひと昔前のような「とりあえずワイヤレスにしてみました」みたいな製品も少なくなり、有線との違いがほぼわからない、利便性を考えれば有線に勝るメリットを持つワイヤレス製品が続々登場している。

 そこで今回は、週アスと筆者がオススメする「高品質・高精度の」ワイヤレスキーボード&マウスをそれぞれ5製品ずつ、計10製品徹底紹介しよう! 特に新年度を機に環境が変わる/変えたいなら、最も長く1年を一緒に過ごすことになるPC周辺機器、すなわちキーボードとマウスを心機一転、高品質な製品にアップグレードさせようじゃないか!

入力デバイスが高品質だと、PC作業も負担にならない!

高品質キーボードの代名詞「HHKB」はやっぱり凄い!
PFU「Happy Hacking Keyboard Professional BT」

PFUの「Happy Hacking Keyboard Professional BT」。日本語配列版だ

 高品質キーボードと言ったら、必ず話題になるのが「Happy Hacking Keyboard」だ。元々は東大名誉教授の和田英一氏とPFUの技術者達が開発した製品で、2016年12月に20周年を迎えた。いくつかのラインナップがあるが、ワイヤレス接続に対応しているのは2016年に発売された「Happy Hacking Keyboard Professional BT」のみ。HHKBシリーズ初のワイヤレスモデルで、Bluetooth 3.0接続に対応。最大4台までのデバイスで利用できる。

 「Happy Hacking Keyboard Professional BT」には日本語配列が1モデルと英語配列が2モデル、計3モデルが用意されている。英語配列は、キートップに文字がプリントされているモデルと無刻印のモデルがある。カラーはすべて墨色で、他の機種にあるようなホワイトカラーは用意されていない。筆者は数年前から有線タイプのHHKBを利用しているが、昨年からはワイヤレスの本製品も使っている。

両手を載せると、そのコンパクトさが際立つ

足が二重になっており、キーボードの高さは3段階で切り替えられる

 デザインは超ミニマム。それなのに、キーピッチは19.05mmとフルサイズを確保しているのは素晴らしいところ。その代わり、キーの数を減らして、キー数を絞り込んでいる。テンキーどころかファンクションキーやHome/End、音量調節、PrintScreenなどのキーも用意されていない。これらのファンクションキーは、「Fn」キーと併用して入力することになる。一部のキー配列は、背面のDIPスイッチを切り替えて変更することも可能だ。

 本体の剛性感は高く、頑丈にできている。キートップの刻印もサブリメーション印刷方式(インクがキーの樹脂内部まで浸透する)により、長時間利用しても“はげる”ことがない。普通のキーボードであれば、よく使うキーの刻印がすぐに消えてしまう筆者だが、HHKBはかすれてさえいない。

キートップの刻印はサプリメーション印刷方式で、文字かすれへの耐久性が高い

 また、初期モデルからのコンセプトだが、キーストロークが深いので、しっかりと押し込んだ感じがあり大満足。静電容量無接点方式を採用しており、滑らかでシルキーな打ち心地も気持ちがいい。

 日本語配列なら69キー、英語配列はなんと60キーだ。HHKBを使いこなすコツはずばり慣れ。買ってしまえば使うしかないので、すぐにタッチタイプできるようになる。量販店の店頭などで少し触っただけで『使いにくい!』と思って敬遠しないで欲しい。キーボードが小さい分メリットもある。指の移動距離が短くて済むので、腱鞘炎になりにくいのだ。腱鞘炎はライターの職業病のようなもので、筆者もHHKBにしてからずいぶん助かっている。

 日本語/英語配列は個人の好みなので、どちらを選んでも問題なし。無刻印は、タッチタイプに慣れた人でもいきなり使いこなすのは難しいだろう。しかし、何かピーキーなバイクに乗っているような感じがあり、俺かっけーしたいならあり。物書きやエンジニアが使っていれば、プロフェッショナルに見えることは間違いないだろう。

背面のDIPスイッチにより一部のキー配列を切り替えられる

英語配列モデル(PD-KB600B)も用意されている(上)。キー数が少ないので、ロゴが右下に大きく刻印されているのがうらやましい

 有線タイプとの違いだが、基本的には変わらない。ワイヤレスだからと言って、タイピングの遅延もほとんどない。ただし、現在白色系を使っている人だと見た目で驚くかも。「Happy Hacking Keyboard Professional BT」のカラバリは墨色のみなのだが、キートップの刻印も黒色なのでとても見づらいのだ。これはもう仕方がないので、タッチタイプをマスターしよう。とはいえ、ぽんと「8」とか「+」を入力するようなときは、無刻印よりはキーを見つけやすいので助かる。後は、2~3日に一度程度の頻度で、特定のキーが勝手に押しっぱなしになってしまうような現象が起きる。これはちょっと原稿作成の邪魔にはなるのだが、筆者が使っているBluetoothアダプターとの相性問題かもしれない。

 使ったらなかなか他のキーボードには戻れないが、キーボードでの入力が多く、そのアウトプットが仕事になっているなら、一度は検討していただきたいキーボードだ。

SPEC
メーカー PFU
型番 PD-KB620B(日本語配列モデル かな無刻印)
実売価格 2万9700円
インターフェイス Bluetooth Ver3.0 Class2
キーレイアウト JIS配列69キー
キースイッチ 静電容量無接点方式
キーピッチ 19.05mm
キーストローク 4.0mm
電源 単三電池2本、USB
電池寿命 3ヵ月
角度調整 ○(3段階)
サイズ 幅294×奥行き120×高さ40mm
重量 540g

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