11月も半ばを過ぎ、そろそろ年の瀬が近づいてきた。年末年始のまとまった休みに向け、ぼちぼち予定を決めようかなあ、なんて考え始めた人も多いのではないだろうか。
もちろん外に出て過ごすのもいいが、多くの社会人ゲーマーにとって、こうした連休はどっぷりゲームに浸れる貴重な機会だ。人気FPSの最新作『バトルフィールド 1』や、時間泥棒として名高いシミュレーション『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI』といった新作ビッグタイトルも登場しており、遊ぶゲームには事欠かないだろう。逆に、どのゲームを遊ぶか悩んでいる、という人もいるハズ。
そこで今回は、編集部で独自に選定した『年末に遊びたくなるPCゲーム10選』をお届けする。この特集で、年末年始のゲームライフが少しでも豊かになれば幸いだ。
雰囲気バツグンの人気FPS最新作
『バトルフィールド 1』(エレクトロニック・アーツ、価格:8424円)
第一次世界大戦をテーマにした、人気FPSの最新作。近年は現代戦を舞台にすることが多かった同シリーズだが、今作は一転して1900年代前半へ時代を遡行し、機関銃や戦車、戦闘機や毒ガスといった近代兵器を使った戦闘を楽しめる作品となっている。
『大戦の書』と名付けられた今回のキャンペーン(シングルプレイ)は、これまでの同作とは異なり、複数の人物に焦点をあてて第一次大戦末期の物語を描くオムニバス形式を採用。エピソードの主人公も、イギリス軍の戦車操縦士『ダニエル・エドワーズ』や、イタリア軍の重歩兵『ルカ・ヴィンチェンツォ・コッキオラ』、オーストラリアの伝令兵『フレデリック・ビショップ』など、出自や国籍もまったく異なる人物たちが用意されている。どのエピソードにも独特の陰鬱な雰囲気はあるものの、ときには戦闘機による爽快な飛行シーンがあったり、砂漠を舞台にした潜入作戦があったりと、エピソードごとに先の読めない物語をプレイするのは非常に面白い。
登場する兵器が1900年代前半のものということもあり、戦闘システムは奇をてらわない王道FPSに仕上がっている。テクノロジーに頼らずシンプルな銃撃戦で勝利を目指す、いわゆる“泥臭い”タイプのFPSが好きだというユーザーにはたまらない仕上がりと言えるだろう。
最新のDirectX 12に対応した美麗なグラフィックも本作品の大きな見どころで、リアルな兵器の質感や戦場の雰囲気を存分に楽しめる。その分PCの要求スペックも高めで、最高画質・高fpsでプレイしたい場合はGeForce GTX 1080クラスのグラボを用意するのが望ましい。FPSをプレイするときはフレームレート重視で画質は二の次、という人もいるだろうが、今作のグラフィックは本当に魅力的なので、環境が許せばぜひ試してほしいところだ。
満を持して登場した本作、すでに遊び倒している人も多いのではないかと思うが、FPSファンならぜひプレイしてみてほしいタイトルだ。