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さとうなおきの「週刊アジュール」 第119回

Windows Virtual DesktopがGAに/無料アカウントで利用できるCognitive Servicesが12個追加

Azure Cosmos DBの組み込みJupyterノートブックがGAに

2019年10月25日 11時00分更新

文● 佐藤直生 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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Azure Kubernetes Service (AKS):マネージドID、Standard Load Balancer、Kubernetes 1.11/1.12のサポート終了

 Azure Kubernetes Service (AKS)は、マネージドKubernetesサービスです。

 Azure Kubernetes Service (AKS)で、これまでサポートされていたサービスプリンシパルに加えて、マネージド IDのサポートがプレビューになりました。

 Azure Load Balancerは、レイヤー4のロードバランサーサービスです。

 Azure Kubernetes Service (AKS)で、Standard Load Balancer(Azure Load BalancerのStandard SKU)のサポートがGAになりました。

 AKSクラスターと同じ仮想ネットワークで実行されているアプリケーションに対してのみKubernetesサービスへのアクセスを可能にする、内部ロードバランサー、または、イングレス用のパブリックIPを受け取り、外部からKubernetesサービスにアクセスできるようにする外部ロードバランサーとして、Standard Load Balancerを利用できます。

 10月25日の1.10のサポート終了に続いて、12月9日に、Kubernetes1.15が提供開始され、Kubernetes 1.11、1.12のサポートが終了する予定です。Kubernetes 1.13以降に移行してください。

Azure DevOps:スプリント158

 Azure DevOpsは、Azure Pipelines(CI/CDパイプライン)、Azure Boards(作業追跡ツール)、Azure Artifacts(パッケージ生成/共有)、Azure Repos(プライベートGitリポジトリ)、Azure Test Plans(テストソリューション)で構成される、開発チーム向けのサービスです。

 9月にリリースされていたスプリント157に続いて、Azure DevOpsのスプリント158のアップデートがリリースされました。

 スプリント158では、ユーザー割り当てベースでの課金などの新機能があります。

Azure Lab Services:ユーザーごとにクォータ、UIエクスペリエンス

 Azure Lab Servicesは、チーム用の環境(開発/テスト環境、教室ラボ環境)を短時間で提供できるサービスです。

 Azure Lab Servicesで、ユーザーごとにクォータを調整する機能が追加されました。また、UIエクスペリエンスがアップデートされました。

Azure Lab Servicesでの、ユーザーごとのクォータの設定

Azure Cognitive Services:Azure無料アカウント

 Azure Cognitive Servicesは、画像認識、音声認識、自然言語処理といった、AIを活用したAPIサービスです。

 Azureを初めて使うユーザー向けのAzure無料アカウントは、最初の30日間に任意のAzureサービスに対して使える22,500円のAzureクレジット、12か月間無料の一連のAzureサービスが提供されています。

 今回、Azure無料アカウントで12か月間無料のAzureサービスに、Azure Cognitive Servicesの次の12個のサービスが追加されました。

  • Computer Vision(5,000トランザクション)
  • Face(30,000トランザクション)
  • Custom Vision(10,000回の予測)
  • Ink Recognizer(2,000トランザクション)
  • Form Recognizer(500ページ)
  • Text Analytics(5,000トランザクション)
  • Translator Text(2,000,000文字)
  • QnA Maker(3ドキュメント)
  • Language Understanding(10,000テキスト要求トランザクション)
  • Content Moderator(10,000トランザクション)
  • Anomaly Detector(20,000トランザクション)
  • Personalizer(50,000トランザクション)

 詳細は、次のページをご覧ください。

Azure無料アカウントで利用できるAzure Cognitive Services

Azure Cosmos DB:Jupyterノートブック

 Azure Cosmos DBは、複数のデータモデル/APIをサポートしたグローバル分散型のNoSQLデータベースサービスです。

 5月のBuild 2019カンファレンスでプレビューになっていたAzure Cosmos DBの組み込みJupyterノートブックが、GAになりました。

 組み込みJupyterノートブックは、Azure Cosmos DBクラスター内部で動作するため、Azure Cosmos DBのデータに高速にアクセスできます。「%%sql」マジックコマンドでSQLクエリを発行したり、Azure Cosmos DB Python SDKを使ったりすることができます。

Azure Cosmos DBの組み込みJupyterノートブック

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