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ペヤング北海道ジンギスカン風は北海道で成功する可能性が低い

2019年02月02日 12時00分更新

文● 四本淑三

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 私は北海道に住むセイコーマート信者である。だがメガバンクへの入金操作が必要となり、対応するATMがセブンイレブンにしかなかったため、この本土の出島へ久々に足を踏み入れた。すると店内の一番目立つところにこんなものがあったのだ。

 おお、これは挑戦的な!

「ペヤングやきそば北海道ジンギスカン風」。希望小売価格は200円

羊肉入りの本格派!

 「ペヤングやきそば北海道ジンギスカン風」。ペヤングめ、ついに本気出してバクチを打ってきたな。家に帰って調べてみると、どうやら1月21日に発売されていたようだ。現物を見るまで知らなかった。迂闊だった。

 パッケージには、なぜかポスタリゼーションで解像度を落とした札幌市時計台。「具材に羊肉を使用し、まるでジンギスカンを食べているような味わいに仕上げました。香ばしい香りが特徴的な商品です」と、メーカーのWebには載っている。

 パッケージの原材料欄にも「乾燥羊肉」と確かにあった。ソースには「たまねぎ」「りんご」、かやくには「にんじん」「もやし」も含まれる。これはジンギスカンのタレと具を想定したものだろう。

 ペヤングといえば変わり種やきそばだ。マカ入りのやらしい「夜のペヤングやきそば 夜食ver.」、食べたところでなにひとつ生えそうにない「スカルプDやきそば」など、さまざまな変態商品を開発し続けてきた。これもその一環ということなのだろう。

 特に期間限定とは書かれていないが、新発売されたインスタント食品の多くは、放っておけばすぐに消えてしまう儚いものだ。これは買って帰るしかあるまい。道民のソウルフードを前面に押し出した製品なら、なおさらだ。

 ただ、食べる前に言ってはなんだが、このカップ焼きそばが北海道民に受け入れられる可能性はとても低い。そして冒頭に書いた「バクチ」とはなんなのかという話を、まずはしておきたい。

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