新車を買った情報2019 第1回

マツダ ロードスターRFは大人向けスポーツカーだ

「大人向け」にせざるを得ない

　ただねえ、程々のパワーに軽くてバランスの良いボディーの走り味を求めるなら、私は幌の1.5リッターがいいだろうと思いますねえ。

　メーカーがなんと言っているかは存じませんが、RFは運動性能の回復を目指した4代目のコンセプトとは違うものだろうと思います。先代のRHTより軽いとはいえ、電動開閉機構を積んだことで車重は1100kgまで増え、重心位置も高くなってしまいますから、運動性能にとっていいことはありません。

　その代わり、乗り心地は「大人向け」に仕立ててあるんだそうです。なにしろいちばん安いグレードで税込み336万9600円。なんだかんだで400万円近くなる買い物ですから、これは大人向けにせざるを得ない。そして、私はその乗り心地が、いまいちばん気になっているところであります。

　20代の頃に初代のロードスターは買えなかった。でも、ライフステージも進み、いい年のおじさんになって、小さなクルマで間に合うようになった。では、ここらで折角だからロードスターを。と、なったときに、あんまりガチガチゴツゴツしたクルマでは、身体が持たないわけです。だから私はRFのターゲットユーザーにドンピシャなんでしょうねえ。マツダはクルマを売る作戦を立てるのも上手になりました。

　そこで、中学の同級生がやっているクルマ屋で「どうにかしてお金は払うから、このクルマちょうだい」と、お願いしたところ、まあ3、4か月は待たされましたか、ようやく海を越え、はるばる広島からやってまいりまして、ただいま工場で納車整備中というわけです。

　ところがねえ、いざ買ったとなると、あちこちからブーイングが聞こえてくるんですよねえ。私もちょっとだけ心配です。

　あ、もうそんな時間ですか。じゃあ、また来週。

（撮影協力: 有限会社ジークフリード）