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業界人の《ことば》から第323回

東芝は違和感、シャープが社名をDynabookにした理由

2018年12月26日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII

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今回のことば

「東芝のノートPCの歴史をたどり、議論をした結果、dynabookという言葉を前面に出したいと考えた。dynabookという言葉の意味も進化させたいと考えている」(東芝クライアントソリューションの石田佳久会長)

売り上げは2年で倍に、3年で上場へ

 シャープが買収した東芝クライアントソリューションが、2019年1月1日付けで、Dynabook株式会社に社名を変更する。さらに、3年後に上場する方針を発表した。

 シャープの副社長であり、東芝クライアントソリューションの会長を兼務する石田佳久氏は「これまではPC事業を縮小均衡させるなかで、国内を対象にしたハードウェアを中心に、BtoB事業を展開してきた。しかし今後は、シャープの8KとAIoTの技術を融合させること、コンピューティングとサービスを掛け合わせることにより、事業を成長させ、ブランド価値を極大化させることができる」と意気込む。

 シャープの戴正呉会長兼社長も「今後はSHARPとDynabookのシナジーの最大化が鍵になる。商材や販路の相互活用、経営ノウハウの共有といった『足し算』のシナジーに加えて、コンピューティングやAIoTをはじめとした両社の技術、アイデアを掛け合わせて、まったく新しいものを創出する『掛け算』のシナジーを、次々と生み出していくことが重要である。『SHARP×Dynabook』は、両社の持続的成長のキーワードである」と語る。

 打ち出した中期経営計画は意欲的だ。

 2018年度見通しは売上高が1600億円、営業利益は上期の赤字が影響して通期でも46億円の赤字となるが、「2018年10月からの下期は、黒字になる計画」(東芝クライアントソリューション・覚道清文社長兼CEO)と、早くも黒字経営に転換。さらに、2019年度には売上高2400億円、営業利益20億円と通期黒字化を計画。2020年度には売上高3400億円、営業利益70億円を目指す。わずか2年で、売上高を2倍にするという強気の計画だ。

 さらに現在、2400人の従業員数も拡大させることも明らかにする。まさに拡大均衡への転換だ。

 石田会長は「東芝ブランドのPCが持っているシェアは全世界でわずか1%。この市場において、シェアや出荷台数を増やすことは難しくない」と言い切る。

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