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PUBGのfpsが約27%向上!ドライバでRadeonが変わった

2018年11月14日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●ジサトラ ハッチ

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 驚きの結果が出たのが「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」(以下、PUBG)である。PUBGでは、全体クオリティーを「ウルトラ」に設定したうえで、1分間、実際にゲームをプレイ。その間の平均フレームレートと最小フレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。なお、解像度はFar Cry 5と同じく3840×2160ドット、2560×1440ドット、1920×1080ドットの3つである。

 まず、平均フレームレートだが、RX Vega 56は18.9.3で17.8.1から25~27%も伸びており、これはかなりインパクトが大きい。RX 580もRX Vega 56ほどではないものの、18.9.3と17.8.1との差は19~21%もあり、ドライバーによるパフォーマンスの開きはかなりのものだ。

 その傾向は最小フレームレートでも同じで、とくにRX Vega 56の2560×1440ドットや、RX 580の1920×1080ドットでは、どちらも17.8.1では60fpsを割っているのに対して、18.9.3では上回っており、ドライバーのアップデートによる恩恵は大きい。PUBGは、全世界で人気のタイトルだけに、AMDもかなりドライバーの最適化を進めたということなのだろう。

「Shadow of the Tomb Raider」では、「最高」プリセットを指定したうえで、ゲームに用意されているベンチマークモードを実行。結果に表示される平均フレームレートと最小フレームレートをグラフにまとめた。解像度は、これまでのテストと同じく3840×2160ドットから1920×1080ドットまでの3パターンである。

 Shadow of the Tomb Raiderでは、RX Vega 56は、17.8.1でエラーが発生し、ゲームが起動できなかった。そのため、18.9.3と17.8.1とのフレームレートの比較は行えていないのだが、18.9.3では問題がなかったので、不具合対策はしっかりと行なわれている。

 RX 580に目を移すと、ここでは3840×2160ドットの結果に注目してほしい。RX 580の平均フレームレートは、18.9.3で32%、最小フレームレートは29%、それぞれ上昇しており、かなりのパフォーマンス改善が確認できる。それ以外の解像度では3~4%程度しか変わっていないことを考えると、4Kに絞ったチューニングが実施されたと捉えるのが妥当だろう。

ドライバーをアップデートすることで
ゲームパフォーマンスは確実に改善する

 以上のテスト結果から明らかなように、ほとんどの場面で、ドライバーをアップデートすることでパフォーマンスの向上が確認できた。とくにPUBGにおけるパフォーマンスアップはかなりもので、最適化だけでこれだけ変わるのかと正直驚くほどだ。

 Far Cry 5やFortniteでも、18.9.3でフレームレートを伸ばしており、AMDがしっかりと最適化を施しているのが分かる。加えて、付属のソフトウェアも機能が追加されていたり、操作が改善されていることもあるので、もし、Radeonシリーズを使っていて、アップデートを怠り古いドライバーを使っているのであれば、最新バージョンを試してみてはいかがだろうか。

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