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Adrenalin 2019 Editionは機能が盛りだくさん!

Radeon SoftwareがVRなどのリモートプレイ対応と大幅に進化!

2019年01月21日 15時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトラ ハッチ

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最近はドライバーの機能強化が目立っている

 PCのハードが所定の性能を発揮するためには、ドライバーの存在が必要不可欠だ。特にビデオカード(GPU)はドライバーの影響が強く、熟成度の足りないドライバーではゲームのパフォーマンスが出ないことも珍しくない。

ドライバーの“信頼性スコアー”を外部機関で調査したところ、Radeonは93%と高い数値を出し、ライバル(GeForceだろう)より11%も高いものだ、という調査結果。もちろん、鵜呑みにはできないが、自信はあるということだろう

 そのためAMDやNVIDIAはドライバーの最適化に多くのリソースを割いている。注目度の高いゲームが出るたびに新ドライバーが出るのは近年当たり前になった。もちろんゲームが出た後も改善や不具合修正が続けられており、これが2大GPUメーカーの信頼度を支えているといってよい。

話題のゲームも最新ドライバーでは平均15%も性能が上がる、と主張するグラフ。よく見ると旧ドライバーは17.12.1でどのゲームよりも前にリリースされたもの。最適化が入った最新ドライバーでは速くなるのは当たり前だ。ドライバーが古い人は更新する価値がある、というメッセージなのだ

 特にAMDは以前からドライバーの最適化をアピールし続けてきた経緯がある。特にGCNを採用してからは、ベータ版ドライバの提供も積極的にすすめてきた(AMDによると、ここ1年間はNVIDIAの約1.5倍の頻度でアップデートしているとのこと)経緯があるが、ここ3年ほどはドライバーの機能強化が目立っている。

 まず2015末に現行インターフェースのベースになった「Radeon Software Crimson Edition」を発表し、2016年末には録画機能「ReLive」を統合した「Radeon Software Crimson ReLive Edition」を投入。

 2017年末に発表された「Radeon Software Adrenalin Edition」では、ゲームプレイ中にドライバーの機能を呼び出すUI「AMD Overlay」を実装、そしてスマホやタブレットなどから一部機能を操作できるアプリ「AMD Link」連携機能を実装。おおよそ1年程度のサイクルでドライバー関係は次世代へ移るサイクルが続いていた。

AMD資料より抜粋。2016年Crimson Editionとなっているが、基本的に前年末に出たものが次の1年の間で使われ、その年末で新世代に移行というサイクルになっている

 そして2018年12月13日、新ドライバー「Radeon Software Adrenalin 2019 Edition(以降Adrenalin 2019 Editionと略)」がリリースされた。原稿執筆時点での最新ドライバーのバージョン表記は“Radeon Software 18.12.3”である。すでに概要はASCII.jp(関連記事)に掲載されているが、実際にどの程度使えるのか、どんな使用感なのかをレポートしていきたい。

基本的なドライバーの設定はデスクトップを右クリックして出現する「Radeon Settings」から行なえる。だがAdrenalin 2019 Editionは、このインターフェースを経由しなくても大半の機能にアクセスできる、というのがGeForce系にない大きな強みなのだ

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