今回レビューするのは、OPPO製のSIMフリースマートフォン「R15 Pro」だ。OPPOはここ数年、アジアを中心に人気を集めている中国のメーカー。日本市場には、今年(2018年)2月に「R11s」というモデルで参入した。R11sは、2000万画素+1600万画素のデュアルカメラと、2000万画素のフロントカメラを搭載し、その性能が高さに注目が集まった。8月に第2弾として発表されたのが、R11sの後継ともいえるミドルハイモデル「R15 Pro」と、スペックを抑えたコスパを重視した「R15 Neo」だ。
R15 Proは9月28日発売予定で、市場想定価格は6万9880円(税別)。発売に先駆けて1週間ほど使ってみたので、率直な感想を述べさせていただたい。
トレンドのノッチディスプレイを搭載
背面パネルの質感も◎
R15 Proは、6.28型の有機ディスプレーを搭載している。縦長でノッチがある、昨今のトレンドを取り入れたディスプレーで、OPPOは「スーパーフルスクリーン」と呼んでいる。左右のベゼルが細く、本体の横幅は75.2mmに抑えられている。重さは約180gと、そこそこの重量はあるのだが、手にすると重さは感じず、スマホとして標準的なサイズ感という印象だ。
カラバリはレッドとパープルの2色で、筆者はパープルを借りて使っているのだが、紫というよりも紺に近く、ボディーの下に向かって色が浅くなるグラデーションカラーを採用している。ガラスを用いたリッチな質感で、この色や光沢に惹かれて、欲しくなる人もいそうだ。ちなみに、レッドもグラデーションカラーで、強めの光沢に仕上がっている。
本体の右側に電源ボタン、左側に音量ボタンを配置。背面に指紋センサーを搭載するほか、顔認証にも対応している。底面のUSBポートはType-Cではなく、いまでは古く感じられるmicroUSB。されど、OPPO独自の「VOOC」という急速充電に対応していることがアドバンテージだ。
AI対応のデュアルカメラは画質も及第点
アウトカメラは、1600万画素+2000万画素。前モデルのR11sと同じく、2つのカメラによって背景をぼかした写真が撮れて、暗い場所での撮影にも強いことをセールスポイントとしている。さらに、カメラが自動で被写体やシーンを認識して、最適な設定が行なわれる「A.I.インテリジェントカメラ」にも対応した。
撮影画質は、明るく、ほどよく鮮やかな色で撮れる印象だ。“ほどよく”と言うのは、同じくAIによるシーン認識を採用するファーウェイのスマホでは、空が実際に見える以上に青く、木々が実際に見える以上に緑が濃く写ったりするのだが、OPPOは、そこまでではないという印象。個人的な印象ではあるが、“iPhoneやXperiaよりは記憶色が濃く出るが、ファーウェイよりは控えめ”という印象だ。
※作例はすべて原寸大で掲載しています。データ通信量にご注意ください。
インカメラは2000万画素。被写体の顔の296ポイントを認識し、その人に適したビューティー効果が提案される「A.I.ビューティー」に対応していることがセールスポイント。A.I.ビューティーは肌荒れや皺なども補正してくれるので、老若男女を問わず、ありがたいと思う人は多いだろう。シングルレンズだが、背景をぼかすこともできる。
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