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Microsoftパートナーの富士ソフト、JBSをAWSパートナーに認定

「Microsoft on AWS」のパートナー施策を強化、Windows ServerのEC2移行を支援

2018年05月29日 12時00分更新

文● 羽野三千世/TECH.ASCII.jp

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 アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWSJ)は2018年5月28日、“Microsoft on AWS”をテーマにした記者説明会を開催。Windows Serverを中心としたMicrosoft製品のワークロードをAWS上へ移行するためのパートナー施策を強化していくとし、Windows ServerのEC2移行について専門知識と実績のあるパートナーを認定する「Amazon EC2 for Windows Server」プログラムにおいて、国内で富士ソフト、日本ビジネスシステムズ(JBS)の2社を認定したことを明らかにした。

 AWSJ パートナーアライアンス本部 本部長の今野芳弘氏は、「オンプレミス環境に導入済みのMicrosoft製品をAWS上で稼働させたいという顧客の要望が年々増加している。Amazon EC2上でのWindows Serverの売り上げは、5年間で9倍に拡大した」と説明。そのような背景から、Microsoft製品の専門知識を持つSIパートナー紹介スキームを拡大していくことが急務だと述べた。

AWSJ パートナーアライアンス本部 本部長の今野芳弘氏

 今野氏は、「Microsoft製品をクラウド移行するにあたりAWSが最適な理由」として、EC2上のWindows Serverが長年安定稼働している実績、既存のMicrosoftソフトウェアライセンスをAWSへ持ち込むことができる(BYOL)など多様なライセンスオプション、コストメリット、拡張性などを挙げる。またAWSでは、「VM Import/Export」や「Server Migration Service」など、Windows ServerのVMイメージをAWSへ移行するためのサービスを複数用意している。

MicrosoftライセンスをAWS上使う選択肢Windows ServerのAWSへの移行サービス

 大規模な移行事例としては、ミサワホームがグループ40社で、Windows Server/SQL Serverベースで稼働するISVパッケージ「COMPANY」(ワークスアプリケーションズ)、「Biz/会計」(NTTデータビズインテグラル)、「Inter-martワークフロー」(NTTデータイントラマート)など12システムをAWS上へ移行した。社内データセンターとAWSを閉域網で接続し、移行したWindows/SQL Server上の複数システムをオンプレミスのActive Directoryと連携するハイブリッド構成をとる。

ミサワホームはWindows/SQL ServerベースのISVパッケージをAWSへ移行

 また、アズビルは1万ユーザー規模で使うWindows/SQL ServerベースのSAPシステムをすべてAWS上へ移行。カトーレックは、Windows Serverで稼働する物流基幹・業務システム、Active Directory基盤、データ連携基盤などをAWSへ全面移行するとともに、Windows Server 2003から2012 R2へのマイグレーションを実施。トータルコストを約25%削減した。

アズビルは1万ユーザー規模で使うWindows/SQL ServerベースのSAPシステムをすべてAWS上へ移行カトーレックは、Windows Serverで稼働する物流基幹・業務システム、Active Directory基盤、データ連携基盤などをAWSへ全面移行

Windows Serverワークロードのリフト&シフトをサポート

 今回、国内でのMicrosoft系パートナー拡大施策として、富士ソフトとJBSの2社が「Amazon EC2 for Windows Server」パートナーに認定された。

 AWSは、特定のAWSサービスについて高い専門知識と実績のあるパートナーを認定するプログラム「AWSサービスデリバリープログラム」を設けており、「Amazon EC2 for Windows Server」は同プログラムの中に4月に新設されたもの。(1)2件以上のEC2 Windowsを利用した顧客事例の提供、(2)AWS上のWindowsワークロードとライセンスベストプラクティスに関するオンライントレーニングの受講、(3)AWS上にあるEC2 Windowsソリューションを公開し、AWSとの関連を顧客が確認できるWebサイトがあること---を条件に、AWSがそのアーキテクチャ構成、顧客の問題をどう解決したかといった観点で監査をして認定する。

「AWSサービスデリバリープログラム」

 独立系SIerの富士ソフトは、25年にわたりMicrosoftのサーバーとクライアント製品のアップグレードや移行支援サービスを提供してきた。且つ、AWSのパートナーとしても7年の実績がある。富士ソフト 取締役 常務執行役員の新井世東氏は、「クラウド移行に際して、(マネージドや従量課金型の)クラウドネイティブなサービスを使いたいというニーズと、Windows Server上に自社で作りこんだビジネスアプリケーションをリフト&シフトで使い続けたいというニーズは半々くらい」だとみる。2020年のWindows Server 2008のサポート終了を機に、アップグレードとリフト&シフトを同時に行いたいニーズは多いとみており、「ここで、当社の強みであるセキュリティのナレッジを生かし、アセスメントから本番運用のフェーズまで顧客をサポートしていく」(新井氏)。

富士ソフト 取締役 常務執行役員の新井世東氏

 JBSは、Microsoft製品のゴールドパートナーのSIerであり、Office 365、Dynamics 365、Active DirectoryなどのMicrosoftプラットフォーム製品を中心に扱っている。JBS パートナーアライアンス部 担当部長の伊藤英啓氏は、「AWSを使いたいけど基盤はMicrosoft製品を使い続けたいというニーズが多く、(クラウド移行に際して)すべての顧客がクラウドネイティブにいきたいというわけではない」と説明。その上で、「Windows Serverワークロードのリフト&シフトにおいては、Microsoft AzureよりもAWSのほうがやりやすい面が多い」と述べた。同社は今後、Windows ServerワークロードのEC2移行を支援すると同時に、Office 365とEC2へActive Directoryでシングルサインオンする基盤の構築などのSIも手掛けていくとする。

JBS パートナーアライアンス部 担当部長の伊藤英啓氏

 「オンプレから一足飛びにクラウドネイティブな世界へくるユーザーは多くない。まずは、Microsoft製品の既存ユーザーにリフト&シフトでEC2を使ってもらい、AWSの良さを知ってもらいたい。それがクラウドシフトの第1歩。その後、AIやマネージドサービスなどを含めたクラウドネイティブな世界へきてほしい」(AWSJ今野氏)。

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