ビッグローブは4月11日、企業向けのIoTデバイス「BL-02」の販売を開始した。
Android採用のIoTデバイス
およそ102gの小型ボディーに2.8型ディスプレーを搭載したAndroid端末。10軸センサー、GPSセンサーなどを搭載し、単体で加速度や気圧を計測できるほか、Bluetoothや無線LANによるデータ通信にも対応。
また、同社の提供するモバイルデータ通信サービス「BIGLOBE オフィスサービス」または「BIGLOBE モバイル M2M 専用プラン」の契約により、LTEによるモバイルデータ通信も利用できる。
労働状況の管理や老朽化の見える化に
主な用途として、工場の作業員にBL-02を携帯させ、店頭情報や危険エリアでの労働状況の管理などに利用する。自治体の公用車に搭載し、収集したデータから道路の老朽化の度合いをデータ化するといった使い方も想定。
このほか同社では、多言語翻訳、農業センサーのゲートウェイ、物流倉庫での位置管理への利用を提案しており、すでに小田急百貨店では、多言語翻訳端末の実証実験で導入された実績があるという。
OSにAndroidを採用しているため、Android向けの開発環境で業務用のソリューションを構築できる点が特徴のひとつ。開発向けのサンプルは4万2984円で提供される。同社では、1000平米、スタッフ10名ほどの工場に導入する場合の価格のイメージとして、環境構築費用50万円、ソフトウェア170万円、ハードウェア(本体だけでなく、ビーコンなどの周辺機器も含む)120万円程度と紹介している(内容や台数により価格は変動する)。
主な仕様はCortex-A7(1.1GHz)、2.8型ディスプレー(240×320ドット)、1GBメモリー、8GBストレージなど。IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.1、LTE(B1/18/19)での通信に対応。サイズはおよそ幅57.5×高さ93.3×厚み15.8mm、重量はおよそ102g。連続待受時間は公称で420時間、充電時間はおよそ105分。IPX5等級の防水、IP6X等級の防塵性能をそなえる。
オプティムやマルティスープ、バンプレコーダーでは、ビッグローブとパートナーシップを締結し、本機を使ったソリューションを提供することをすでに決定している。販売開始に添えて、マルティスープの代表取締役 那須俊宗氏は、「(携行者が)歩いているのか、走っているのかなど、行動推定を正確にする端末として非常に期待している」とコメントを寄せた。