3月15日、渋谷の繁華街にユニークなカプセルホテル「The Millennials(ザ・ミレニアルズ)」がオープンする。このホテルはただ泊まるだけの一般的なカプセルホテルとは異なり、宿泊者同士がコミュニケーションを取りやすいように設計されているのが特徴だ。また、館内の3階に併設されている「andwork」という施設は、宿泊者は無料で、それ以外の人は1時間800円で利用できるコワーキングスペースだ。
3月15日の開業に先駆けて開催された内覧会の様子をお届けする。
京都で好評を博した次世代型の
カプセルホテルが渋谷にオープン
グローバルエージェンツが運営するこのホテルは、2017年7月に京都でオープンした「The Millennials 京都」の2号店。こちらの詳細は以下のレポート記事を確認してほしい。
【レポ】仕事も観光もできる!
京都のハイテク次世代カプセルホテル「The Millennials」を体験
3月15日オープンの渋谷店も、ホテルのコンセプトは1号店を引き継いでいる。宿泊可能人数120名の館内に足を踏み入れると、一般的なカプセルホテルのイメージはまるでない。とにかく共有スペースが広いのだ。
4階のラウンジには高級レストランにあるようなゆったりとしたシートや、巨大なソファーがずらりと並んでいた。また、ラウンジの奥には広々としたキッチンも備わっており、利用者は自由に料理できる。旅行中に「外食ばかりで飽きた」「今日は飲食費を節約したい」と思った方は、食材さえ調達してくればホテルの中で自炊ができる。
通常のホテルは部屋を広くする傾向にあるが、The Millennialsは正反対だ。宿泊スペースは極限まで省スペース化し、共有部分に敷地面積の約20%ほどを割いている。
その理由はこうだ。館内の共有スペースを開放的で居心地をよくすると、宿泊者は寝る直前まで共有エリアで過ごすようになる。すると、自然に宿泊者間やスタッフとの会話が生まれ、ホテル内で知人や友人をつくりやすくなる。
友人をつくるまでに至らなかったとしても、旅先でいろいろな人に会うのは醍醐味だ。旅の思い出がひとつでも増えるのは、旅行者にとってうれしい。「人と人のつながり」を第一に考えるのが、このホテルのコンセプトなのだ。
実際に京都にある1号店では、旅行者同士がラウンジで話しているうちに仲よくなり、翌日いっしょに京都観光に出かける方が多いそうだ。旅先で交流を求めている旅行者にとっては最高の環境だろう。