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ISSでもなかなか進まないペーパーレス化

HP、無重力で使えるISS用インクジェットプリンターを開発

2017年11月07日 14時00分更新

文● 行正和義 編集●ASCII

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「HP ENVY Zero-Gravity Printer」

 米HPは11月2日(米国時間)、国際宇宙ステーション(ISS)で利用するためのインクジェットプリンター「HP ENVY Zero-Gravity Printer」を開発した。

 ISSに設置されている既存プリンターを置き換えることを目的としたもので、既存製品「HP OfficeJet 5740プリンター」をベースに開発。無重力状態でも給排紙ができるほか、廃インクの処理に関しても問題ないという。

排紙トレイには市販製品には見られない紙押さえが付いているほか、専用の製品ロゴも3Dプリントしている

 NASAではISSで利用する機材には細かな条件を付けており、難燃性プラスチックの使用やガラスを使っていないこと、漏洩電磁波や減圧してもガスを出さないこと、さらにISSの供給電力に合わせるなど細かな改良を施す必要があったという。HPでは部品を3Dプリンターで造形するなどしてすべての要件を満たした製品を開発した。

ISSを始めとしたNASAのミッションに付けられるミッションパッチもデザインされている

 ISSでは緊急時用のドキュメントや帰還軌道といったミッション情報、予定表や個人的な手紙などを印刷しているという。HP ENVY Zero-Gravity Printerは2018年2月に打ち上げられるSpace-X 14号機でISSに運ばれる予定。

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