2014年4月に「ダイバーシティ東京 プラザ」に登場して以来、お台場のランドマークとなっていた、実物大ガンダム立像こと「RG 1/1 RX-78-2 ガンダム Ver.GFT」が、3月5日でその展示に終止符を打った。約5年にわたる展示期間中の来場者は、国内外あわせ7000万人超とのこと。
展示期間の最終日となる3月5日の18時からは、「実物台ガンダム立像クロージングセレモニー」が行なわれ、別れを惜しむ大勢のファンが詰めかけた。
クロージングセレモニーのオープニングでは、2009年7月に「GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト」の一環として、潮風公園に発登場した実物大ガンダム立像、2010年7月に「模型の世界首都 静岡ホビーフェア」の一環として、静岡県静岡市に登場した実物大ガンダム立像など、これまでの実物大ガンダム立像の歴史を振り返るイメージPVが流された。
2017年秋にはダイバーシティに実物大ユニコーンガンダム立像が!
PVの後には、サンライズの宮河恭夫社長より、実物大ガンダム立像に続く新プロジェクト「実物大ユニコーンガンダム立像」が始動し、今年の秋にはダイバーシティ東京プラザのフェスティバル広場に、実物大ユニコーンガンダムが登場、7月にはダイバーシティ東京7階に世界一のガンプラ旗艦店「ガンダムベース東京」がオープンする旨が発表された。以下、宮河恭夫社長のコメント。
「実物大ガンダム立像に続く新プロジェクトの発表をさせていただきます。我々は2017年秋を目標に、実物大ユニコーンガンダム立像をこの場所に設置して、『TOKYOガンダム プロジェクト 2017』の臨海副都心エリアの活性化に貢献していきたいと思っています」
「同時にですね、ダイバーシティ東京プラザ7階にはですね、2017年7月を目標に、株式会社バンダイが『ガンダムベース東京』をオープンします。これは、ガンプラを中心とした、世界で1番大きな旗艦店となる予定ですのでぜひご期待ください」
「この後ろにある実物大ガンダム立像ですが、2019~20年に向けてやっておりますガンダムグローバルチャレンジ。これにですね、装いを新たに進化した形で出したいと考えておりますので、本日で公開の最終日とさせていただきたいと思っています」
「ガンダムシリーズは常に新しい可能性を求めてチャレンジをし続けて参ります。またここにユニコーンが立ちますので、秋にはこの場所で皆様とお会いできることを楽しみにしております。ありがとうございました」
ライトアップされた実物大ガンダムをバックに生演奏!そして富野監督から次の若い世代へ
2017年秋に「実物大ユニコーンガンダム立像」が登場するとの報に沸き立つギャラリー達を、さらにヒートアップさせるかの如く、幻想的にライトアップされた実物大ガンダム立像とダイバーシティ東京の壁面にはアニメ特別映像が流され、その映像をバックに、ピアノ・バイオリン・チェロによる三重奏で「哀戦士」「めぐりあい」「翔べ!ガンダム」など3曲が生演奏。
そして、セレモニーの最後には富野由悠季総監督が登壇し、会場の熱気は最高潮に!富野監督の登場に会場からは大きな歓声があがった。以下、富野由悠季総監督のコメント。
「いちアニメ作品から出来たキャラクターが、つまりこういうような姿のものが、実際に実寸大でこうゆう形で、こういう場所に立たせていただいて、なおかつ皆さんのような方がいらしていただく事によって、この7~8年というか、5年というか、3年というか、時間関係なくですが、実を言うと10年近い時間の中で、皆さん方が作ってくださったこの会場の雰囲気、場というものが持っている力というものが、このガンダムというものをこういう形にさしてくれたんじゃないのか?と思っています」
「一企業が1/1立像作ったからというだけのことでは無いということを、本当にしみじみと感じさせていただきました。そういう意味では、いちアニメ作品のキャラクターでしかなかったものなんですが、やはりものを作ると言う事は、こういう事なんだ。つまり皆さん方のお力をいただいて、何かまた次の新しいものを作れるのではないのかな、ということを思わせていただきました」
「現に先ほどもご紹介にありましたように、次のガンダムも立ち上がります。そしてさらにまた次のガンダムも立ち上がるらしいです。そういうような姿を見せてもらうことによって、次の若い世代がじゃあ僕たちは、私たちはこういうものを作っていきたいとか、こういう未来があるのかもしれないとか、そういうふうに思ってもらえるんじゃないのかな、というふうに思っています」
「逆にそういうものを提供することができたと年寄りとしては、とても嬉しいと思うし、これ以後です。今ここにいらっしゃるお若い方たちに、次のもっと素晴らしい、こういうものを作っていただけたら、とても嬉しいと思います」
「今後とも皆さん方の力がなければこういうものは作れません。これ以後のご声援よろしくお願いします。どうもありがとうございました」
クロージングセレモニー終了後は、実物大ガンダム立像へのライティングと壁面映像の融合で見せるエンターテインメント「WALL-G」の特別上映がなされ、寒いなか多くのファンが最後の別れを惜しんでいた。
5年間お疲れ様でした!また2019年の「ガンダム GLOBAL CHALLENGE」で、めぐりあえますように!
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