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アプレッソとテラスカイが共同開発を本格化

グローバルを見据えてクラウドに最適化した「DataSpider Cloud」

2016年12月09日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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12月8日、アプレッソとテラスカイは両社が共同開発したクラウド型のデータインテグレーションサービスである「DataSpider Cloud」を発表した。両社が長らく手がけてきたSkyOnDemandを発展させ、グローバルを見据えた新サービスとして開発スピードを加速させる。

クラウドネイティブなデータ連携を両社で共同開発

 DataSpider Cloudは、2800社を超える導入実績を誇る国産データ連携ソフト「DataSpider Servista」を展開するアプレッソと、クラウド型のデータ連携サービス「SkyOnDemand」を運用するテラスカイが共同開発したクラウドサービス。インテグレーションのiを頭文字にした「iPaaS」を謳う。

 DataSpider Cloudは、WPF(Windows Presentation Foundation)ベースのユーザーインターフェイスを採用し、ドラッグ&ドロップによるノンプラグラミングの連携を実現。AWSやAzure、Dynamics 365、Salesforce、kintone、Googleなど幅広い接続先を誇る。また、アプレッソ独自の「Thunderbus」を使うことで、VPNなしでクラウドとオンプレミスをシームレスに連携できるという。クラウド型ということで、ハードウェアやソフトウェアのインストール、バージョンアップ作業は不要。必要なときにリソースを調達できる拡張性も備える。

DataSpider Cloudのサービス概要

 発表会では、アプレッソ代表取締役社長の小野和俊氏がDataSpiderのこれまでの歩みと、DataSpider Cloudの機能概要、販売計画などを披露した。2000年創業のアプレッソは約16年に渡ってデータ連携を追求し続け、DataSpiderのバージョンアップと共にSOA、クラウド、IoTなどの連携を強化してきた。現在はHULFTを手がけるグループ会社のセゾン情報システムとともに、グローバルへの展開も積極的に進めている。

アプレッソ代表取締役社長 小野和俊氏

 これまで同社はDataSpider Servistaをオンプレミス用のパッケージ版として提供。一方、クラウドインテグレーターのテラスカイは、DataSpiderをベースにSalesforceとの連携が可能な「DCSpider」のSaaS版として、SkyOnDemandを提供してきた。今回の発表で、両社はクラウドネイティブなサービスとしてDataSpider Cloudを共同開発し、クラウドファーストに取り組む企業、グローバル展開を進めている企業をターゲットに拡販を進める。

国内でいくら売ってもニッチプレイヤー

 今回、テラスカイがアプレッソとの共同開発に踏み切った背景には、SkyOnDemandがグローバルのシェアがまだまだ低いという点があるという。

 ガートナーのマジッククワドラントを披露したテラスカイの佐藤秀哉氏は、「国内でどんなに売ってもニッチプレイヤー。このままではガラパゴスの進化しか遂げられない」と危機感を語る。これに対して、アプレッソのグループ会社であるセゾン情報システムのHULFT事業部は世界各国に販売網を持っており、グローバルのリーチを期待できる。また、両社で共同開発することで、今までDataSpider Servistaのパッケージ版を待ってから行なっていた開発を迅速化できるほか、エンジン自体をクラウドネイティブで設計し直すことが可能になるとアピールした。

テラスカイ代表取締役社長 佐藤秀哉氏

 サービスはアプレッソが提供し、テラスカイやNTTソフトウェア、セゾン情報システムズをはじめとした代理店が販売を行なう。

 価格は15個のアダプタを標準搭載した「Entry」が12万円/月、データベース連携に加え、22個のアダプタを標準搭載した「Basic」が20万円/月、オンプレミス連携などを加え、26個のアダプタを標準搭載した「Advance」が30万円/月で、初期費用が60万円。サービス提供の開始は2017年1月22日で、来夏には多言語とThunderbus対応を進め、2018年にはクラウドネイティブな次世代エンジンへ刷新する予定となっている。なお、今後はデータ連携のクラウドサービスはDataSpider Cloudがメインとなるが、SkyOnDemand自体は併売されるという。

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