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スマートグリップで実現!

普段使っているボールペンを最高にかっこよくしたくないか?

2016年11月03日 17時00分更新

文● 貝塚/ASCII.jp

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校正などでかなりの頻度で使う「フリクションボール」

文房具、好きですか?

 以前、友人が最高にかっこいいボールペンを使っていたので、「それどこの?」と聞いてみたことがある。あざやかなオレンジ色で、つやつやとした仕上げのボールペンだった。

 教えてくれたのはドイツのファーバーカステルというメーカーの「イントゥイション」というボールペンで、価格はおよそ2万円ということだった。「え? 2万円もするの?」というと友人は、「ペンはね、集めはじめると楽しいんだよ」と言っていた。

 ときどきそんな風に文房具にこだわる人に出会うことがある。彼らはこだわって選び抜いた数本の筆記用具を、品のよいペンケースに収めているパターンが多い。この編集部には、PCで何をするかというより、PCそのものが好きな人が多いが、それと似たようなものかもしれない。何を書くかというよりも、文房具そのものが好きなのである。

 文房具そのものが好きなのである、などと書いてみたのは、筆者もすこしそういった部分があり、特別なことに使うわけでもない製図用のシャープペンシルを購入してみたり、パーカーの万年筆のエントリーモデルを買ってみて、「万年筆ってこんな感じか」などと遊んでみたりしていたことがあった。

 ところが、実務で日常的に大量の文字を書くようになると、手入れなどに気を回す余裕もないし、「別にどっちでもいいや」という気分になって、最近では安価なボールペンを使い倒してまた安価なボールペンを買う、というスタイルが定着しつつあった(あとは、ノベルティーでいただいたり)。

いつものフリクションが急にかっこいい!

これが「SMART-GRIP」だ。ぜひ拡大して質感を見てほしい

 が、ある日「SMART-GRIP」という商品に出会い、また「文房具、いいな」という気分になったので紹介したい。

フリクションのグリップを取り外し……

 SMART-GRIPは三菱鉛筆の「ジェットストリーム」とパイロットの「フリクションボール」に対応した付け替え用のグリップである。福島製作所というメーカーの展開する「UNUS」というブランドで販売されている。製図用の筆記具などによく見られるローレットの刻んである「ローレットタイプ」と、規則的に溝が掘ってある「溝タイプ」の2種類。いずれもアルミ削り出しで、実売価格は1300円ほどだ。

 使い方はかんたん。ジェットストリームまたはフリクションボールのグリップを外し、付け替えるだけ。カラーは両タイプともシルバー、ブラック、グレー、レッド、ネイビーの5色で、本体のカラーや好みに合わせて選ぶ楽しみもある。

装着してみたところ。一気に質感がよくなった

こちらは溝タイプのレッド

 パッケージにはグリップのほかにリングが同梱されており、ジェットストリームの場合は芯のリーチが長いため、このリングを間に咬ませて使用する。福島製作所の担当者によれば、複数の色を購入して、リングの部分だけ色を変えて楽しんでいる人も多いそう。

ロットリング風。写真はフリクションなので、リングを挟むと芯のリーチが足りなくなってしまい、使えない。ジェットストリームだけでできる遊び

 使用感だが、見た目だけかと思いきや重心が下に来ることにより、筆記時の安定感が大きく改善するメリットがある。アルミの手触りなので、いつものフリクションが急に製図用の筆記具になったような気分だ。仕上げもつや消しのアルマイト処理で高級感があるが、対比で本体がすこしチープに見えてしまうのが気になるところ……。

 また、純正のグリップは長年使用していると加水分解してべたつくことがあるが、アルミならその心配もない。ジェットストリーム、フリクションボールのヘビーユーザーにオススメしたい製品だ。

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