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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第461回

お昼寝したら元気に遊びまくる! 2匹のチャトラ子猫をミラーレス一眼で狙う

2016年06月10日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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ちょっとかがんだ隙に背中によじのぼった「とら」(あるいは「しま」。判別困難)。くんくんと髪の匂いを嗅いでおります(2016年5月 オリンパス OM-D E-M1)

ちょっとかがんだ隙に背中によじのぼった「とら」(あるいは「しま」。判別困難)。くんくんと髪の匂いを嗅いでおります(2016年5月 オリンパス OM-D E-M1)

 子猫をふんわりかわいく撮る一番簡単で確実な方法は「眠るのをマテ」である。眠り猫はだいたいにして可愛い。動いてないのでシャッタースピードも上げなくていいし、フォーカスもちゃんと合わせられる。前回はそんな眠り猫写真を中心にお届けいたしました。

 だがしかし、これが目覚めると一変。

 ちょこまかと動くからピントは間に合わないわ、シャッタースピードを速くしないとブレちゃうわで撮影難易度はざっと10倍以上に跳ね上がるのである。1匹でもそうなのだから2匹も揃ったらなにをかいわんや。

 今回は2匹の子猫「しま」と「とら」が飛んだり跳ねたり上ったりじゃれついたり編である。出し惜しみせず、大量にいきます!

 まず、猫はのぼる。客だろうとなんだろうと構わずのぼる(冒頭写真)。

 のぼったらもぐる。

髪の毛が気になったのか首筋をガシガシと掘るの図。子猫に押さえ込まれた人はもう逃げられません(2016年5月 オリンパス OM-D E-M1)

髪の毛が気になったのか首筋をガシガシと掘るの図。子猫に押さえ込まれた人はもう逃げられません(2016年5月 オリンパス OM-D E-M1)

 「エヴァに乗り込もうとしてるとこ?」

 「そう。猫型エントリープラグ!」

 いや違うから。

 かがんだら背中に乗るくらいだから、座ったらすぐ膝である。

 在宅時は猫が爪を立てて上ってもいいようジーンズしか履けないそうな。猫対応部屋着ですな。

膝の上でガシガシと。痛くないのかと言われれば、子猫の爪は力はないけど細くて鋭いのでもちろん痛いのであるが、痛いなんていってられないのが猫好き(2016年5月 オリンパス OM-D E-M1)

膝の上でガシガシと。痛くないのかと言われれば、子猫の爪は力はないけど細くて鋭いのでもちろん痛いのであるが、痛いなんていってられないのが猫好き(2016年5月 オリンパス OM-D E-M1)

 立ち上がると足に上る。ガシガシと爪を立てて上る。しかも2匹同時に! これは壮観なり。

2匹で同時に上るの図。右足にのぼっているのが(たぶん)「しま」。左足にのぼっているのが(きっと)「とら」(2016年5月 オリンパス OM-D E-M1)

2匹で同時に上るの図。右足にのぼっているのが(たぶん)「しま」。左足にのぼっているのが(きっと)「とら」(2016年5月 オリンパス OM-D E-M1)

 ちなみに、このしまととら、撮影の後さらに成長し、今ではレースカーテンのぼりにご執心だそうである。カーテンがいつまで耐えられるのか、ちょっと心配。

 目がすっかり覚めたら遊ぶ時間。猫じゃらしの登場である。箸が転がってもじゃれつく年頃なのでもう何でもいいわけだが、基本は猫じゃらし。

猫が獲物を捕らえにかかる様子が撮れた。両前足ですばやく挟みにいって、捕まえたら口でくわえようという魂胆(2016年5月 富士フイルム X-Pro2)

猫が獲物を捕らえにかかる様子が撮れた。両前足ですばやく挟みにいって、捕まえたら口でくわえようという魂胆(2016年5月 富士フイルム X-Pro2)

 基本は爪を伸ばした両前足で挟み込んで真剣白刃取りしつつ口でがぶっ、である。

 が、もちろんそううまくはいかないのである。

失敗。両前足がスカッと交差してるのがポイント(2016年5月 富士フイルム X-Pro2)

失敗。両前足がスカッと交差してるのがポイント(2016年5月 富士フイルム X-Pro2)

 身を挺してうまくつかまえたらドヤ顔。

ダイブして捕まえてドヤ顔のしま(あるいはとら)。よく見ると舌が出てる(2016年5月 富士フイルム X-Pro2)

ダイブして捕まえてドヤ顔のしま(あるいはとら)。よく見ると舌が出てる(2016年5月 富士フイルム X-Pro2)

 ちなみにこのあたりはシャッタースピードを1/250秒にして撮ってる。これより速いとISO感度が上がりすぎちゃうし、遅いとブレが目立っちゃうから。目安にしてください。

 そして部屋を縦横無尽に走り回り、本棚の上で出会ったり。

左と右から。左から歩いてきている(だからちょっとブレてる)のが「しま」。たぶん……(2016年5月 富士フイルム X-Pro2)

左と右から。左から歩いてきている(だからちょっとブレてる)のが「しま」。たぶん……(2016年5月 富士フイルム X-Pro2)

 すれ違ったらおおあくび。

目がぎょろっとなってるのがなんとも愛らしいあくびの図(2016年5月 富士フイルム X-Pro2)

目がぎょろっとなってるのがなんとも愛らしいあくびの図(2016年5月 富士フイルム X-Pro2)

 猫のあくびってタイミングを間違うとかなりの変顔になって面白い。

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