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盛田 諒の「アスキー家電部」第11回

バレエダンサーのように360度回る「PIROUETTE」

ツインバード子会社が8万円扇風機 燕三条ステンレス使用

2016年05月31日 16時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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 そろそろ人間が蒸し料理にされそうな季節。8万円の高級扇風機が登場だ。

 マインツ「PIROUETTE」(ピルエット)だ。5月31日に発表した。6月15日発売予定、5月31日から先行予約開始。価格は通常版の「MA-001」が5万4000円、ステンレス鏡面仕上げの「MA-002」が8万6400円。

ホワイト「MA-001」(左)、ステンレス「MA-002」(右)
新潟県燕三条のステンレス加工職人が手がけた

 どこから見ても美しい扇風機を目指した。ステンレス加工は新潟市燕三条エリア、職人が1つ1つ磨きをかけているという。指紋をつけたくないと思えるほどぴかぴか輝く。「メッキ加工とくらべると写り込みがまったくちがう」そうだ。

 360度に首を振る。右まわり、左まわりともに360度。縦方向は上45度、下12度に傾きをつけられる。ピルエットはバレエ用語で「つまさきで回転する動き」のことをあらわしている。ちなみにパナソニックのボール状扇風機も360度回る。

 動かすときに使うのはリモコンか、タッチ操作の「ダブルセンサーリング」。触ったところが青く光る。内側は電源オン・オフと風量調整、外側は首振り範囲を設定する。明るい場所だと光が見づらく、すぐに操作方法を忘れそうだが未来的だ。

植木鉢のような台座部分は幅をとらずコンパクト
操作はリモコンか台座部分の光る照明をタッチする
360度回転する。上45度、下12度で角度がつけられる

 MA-001のサイズは幅340×奥行き180(MA-002は190)×高さ900mm、重量は約5.5kg(同 約6.6kg)。厚みが薄く、台座がコンパクトで場所をとらない。AC100V電源、アダプターはでかい。消費電力33W。コード長約2.5m。

カッコいいがネジが惜しい
アダプターでかい

 ピルエットはツインバード100%出資の新会社マインツ(MAINTS)第1弾製品。既存のメーカー単体では「超えられない壁」につきあたり、新しい発想で製品にチャレンジしたいという思いから立ち上げたブランドだ。ピルエットをはじめ製品は家電量販店ではなく、直販サイトと百貨店を中心に販売する。

 ツインバード製品は安くてもよく働いていてくれる人気製品という印象があるが、今までとはちがう販路・客層・製品でしかけたいというのがブランド立ち上げの一端だろう。ただ、高級扇風機市場はすでに飽和状態にある。風穴を開けられるかどうかは、製品力はもちろん、販売力が大事になってきそうだ。

 量販店の販売力に頼らないならあとはPR勝負。プレミアムブランドという印象をどう広められるかが大事だ。いまのところ「マインツ」も「ピルエット」もグーグル検索で引っかからない。どうしかけるのか見守りたい。


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盛田 諒(Ryo Morita)

1983年生まれ、記者自由型。戦う人が好き。一緒にいいことしましょう。Facebookでおたより募集中

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