スポットコンサルのマッチングサービス『ビザスク』を体験してみた
スポットコンサルして報酬をもらう
次に、自分ができることを登録し、スポットコンサルを提供する側も体験してみた。いくつか登録したのだが、打診をいただいたのが「中小企業におけるSNS運用術についてお話しできます」という内容だった。早速チャットでやりとりして場所と時間を設定する。さらに、事前に予習していきたいので、具体的な相談内容も聞いておいた。
ご連絡をいただいたのは、株式会社SUPERSTUDIOのCOO&Founderの真野さん。ものづくりレシピ共有サービス「PU」をはじめ複数のサービス手がけており、その広告戦略を検討しているとのことだった。
お金をいただくので、これはもう仕事の感覚。1万5000円以上のダイレクトなメリットを提供しようと気合いを入れて望む。先方のオフィスにお伺いして、コンサルスタート。まずは、自分のキャリアや相談に関連する著作物を出して説明する。その後、相談内容を聞いて、知っている限りの情報を提供した。
お話ししながら自分で気がついたのだが、コンサルティングを出し惜しみすることって、少なくとも筆者にはできない。カンファレンスなどで20万円いただいて講演するものとなんらかわらない内容を話しまくることになった。マンツーマンのクローズドな環境だからか、不特定多数には言えない情報などもべらべら話してしまう。さらに、真野さんの質問も鋭く、質疑応答コーナーが畳みかけるように続く。
こちらもあっという間に1時間が経ってしまった。盛り上がり、今後ともよろしく、という感じで終了した。終了後、ウェブサイトから完了報告を行い、翌月末に支払ってもらえる。報酬は銀行振り込みで受け取りとなるほか、提携NPOへの寄付という形を取ることも可能だ。
「ビザスク」のスポットコンサルティングの凄さは、ネットでいくら検索しても見つからないビジネス最前線の情報が得られるところ。そのような情報は、最前線で動く人と実際に会って、一次情報を得るしかないのだ。その際に一番難しいマッチングを簡単に行え、気になる価格も1万円前後と激安。今後も「ビザスク」は多くの人に活用される場になることは間違いない。
(※2016年5月18日追記 報酬の支払いについてAmazonギフトカードの利用が可能と記載していましたが、取材後の仕様変更により現在は利用できなくなっています)
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。パソコンやIT関連の媒体で、特集や連載、単行本を多数手がける。PC歴は四半世紀を超え、デビューはX1C(シャープ)から。メインPCは自作、スマホはiPhone+Xperia、ノートはSurface Pro3とMacbook Air。著書に「銀座のバーがウイスキーを70円で売れるワケ」(日経BP社)、「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)など。筋金入りのバーホッパーで夜ごとバーをハシゴしている。好きが高じて、「原価BAR」を共同経営。現在、五反田・赤坂見附・銀座で営業中。