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エンバカデロと丸紅情報システムが提供

ビーコンとスマホで多言語案内、西都原考古博物館で開始

2016年05月11日 13時40分更新

文● 川島弘之/TECH.ASCII.jp

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 宮崎県立西都原考古博物館にビーコンを活用した位置検出ソリューションが採用された。エンバカデロおよび丸紅情報システムが提供し、スマホによる博物館内のナビを実現する。

 2004年4月にオープンした西都原考古博物館は、古墳時代を中心に南九州の歴史を国内外に発信する歴史博物館。外国人の来館も多いため、音声ガイドは日本語・英語・中国語・韓国語の4カ国語に対応しているが、展示室内のパネル開設は日本語表記のみとなっていた。外国人向けには、学芸員やボランティアのガイドで対応してきたが、すべての来館者に十分な対応ができないという課題があった。

 今回、スマホやタブレットで利用できる「西都原考古博ナビ」アプリを導入することで、展示室に設置されたQRコードやスマホが感知する現在位置によって、目の前の展示内容の詳細な解説を4カ国語で表示できるようにした。

「西都原考古博物館の展示室では、強制的な導線を設定していません。どこからでも自由に見てくださいというコンセプトで作っているからです。西都原考古博ナビでは、ビーコンを活用することで展示室の地図上に現在位置を表示します。これなら、現在位置が分からなくなることもなくなり、興味に従って自由に展示をご覧いただけます」(学芸普及担当リーダー 副主幹 東憲章氏)

 技術的には、省電力で電波を発信する丸紅情報システムズ製のビーコン「RapiNAVI Air2」と、これを用いて位置検出を行うエンバカデロのソフト開発機能「BeaconFence」で構成される。

BeaconFence

 ビーコンによってスマホの接近を検出。これを複数個組み合わせることで、三角測量の原理でスマホの現在位置を測定する。「西都原考古博ナビ」アプリの開発にあたっては、エンバカデロの開発ツール「RAD Studio」と「BeaconFence」を組み合わせることで、iOS/Android両方のアプリを素早く構築できたという。

 ビーコンと各種設備の配置は、ディスプレイデザインを手掛ける乃村工藝社グループのノムラテクノが、モバイルアプリの開発は、Papyrus、シリアルゲームズが担当した。

 西都原考古博物館は、国の特別史跡に指定されている西都原古墳群の一角にあり、広大な古墳群と一体となった展示が特長。同館では今後、これらの古墳群を含めたナビゲーションシステムの拡張や、顧客が立ち寄った箇所や利用した場所を可視化し、滞留情報などを活用することで展示の最適化などを計画している。

西都原考古博物館

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