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プリンストンが販売する高機能ストレージ「Drobo」を活用しよう

超マニアック! NASの中身をハックしよう-Drobo 5Nのソフトとハードを知ろう

2015年12月25日 11時00分更新

文● 飯岡真志 編集 ●金子/ASCII.jp

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すっかり分解されたDrobo 5N。こうなった理由は本文で!

中身が分かれば安心倍増?!?

 プリンストンが販売する高性能NAS「Drobo 5N」とUSB/Thunderbolt対応ストレージ「Drobo 5D」を紹介する本連載も第8回に。半年以上にわたって使ってきたことになる。酷使してもトラブルは一切なく、安定稼働を続けている。安定稼働の要因の1つが、Drobo独自のストレージ冗長システム「Beyond RAID」なのだが、そもそもこうした仕組みはどのように動いているのか。Drobo 5Nの中を見てみよう!

Drobo AppsをDrobo 5Nにインストール

 Droboの中をさぐる第一歩は、ソフトウェア構成のチェックだ。前回に紹介した通り、Drobo 5Nには機能拡張アプリケーションを導入する「Drobo Apps」という仕組みがあるが、このアプリケーションのリストを眺めていたところ、SSHサーバーがあることに気がついた

 SSHサーバーは、SSH(Secure SHell)プロトコルにより離れた場所にあるコンピューターと通信するために必要なソフトウェアだ。遠隔地のマシン上のSSHサーバーと、手元のマシンのSSHクライアントによって、他人に通信内容を見られることもなく安全に通信が行える。理屈はともかく、実際には離れた場所にあるマシンのコマンドラインコンソールを、手元のマシン上で開くようなものと思っていただければOKだ。「Drobo 5N上でSSHサーバーが動かせるなら、Drobo 5Nの中身に迫れるかも?」ということで、今回はDrobo 5Nをハックしてみよう。

 前回と多少重複するが、まずはDrobo Appsのインストール方法から始めよう。Drobo 5NでDrobo Appsを使えるようにするには、Drobo Dashboard上で[Drobo設定...]→[管理者]を選択し、ダイアログウインドウ下部の「Drobo Appsを有効化」にチェックを入れればOKだ。あとはDrobo Dashboard左側のメニューで[Drobo Apps]を選び、使いたいアプリケーションを指定するだけで、Drobo Appsを使い始められる。

Drobo 5NでDrobo Appsを利用するには、Drobo Dashboard上で「Drobo Appsを有効化」の項目にチェックをいれる

 このリストの中から、SSHサーバーであるDropbearを選択してDrobo Dashboardからインストール。これがまっとうな方式なのだろうが、今回は別の方法を以下に紹介しよう。こういうやり方も可能という紹介であり、決してオススメする訳ではない。試すのであれば、完全に自己責任となるので注意して欲しい

あえてDrobo Apps以外のSSHサーバーを選ぶ

 Drobo 5N版OpenSSHは、DroboPortsというサイトにあった。DroboPortsは、Drobo社公式のものではなく、Drobo好きの個人が運営しているもので、Drobo Appsに加えて、各種のカーネルモジュールまでホストしており、Droboでそこまでやるのかと驚かされるほどだ。

 なお、Drobo Appsの場合、提供するアドオンはサポート外だが、Drobo Appsは米Droboが用意する。一方、DroboPortsはサイト自体が米Droboの管轄外である部分が大きく異なる。

 それでは、DroboPortsからOpenSSHをダウンロードする。「openssh.tgz」という見慣れない拡張子のファイルがダウンロードされたはずだ。これは、LinuxなどUNIX系のOSで用いられているもので、WindowsやMacで言うところの「zip」という拡張子がついたファイルと同じように、複数のファイルをまとめて圧縮したものと思ってくれれば良い。

DroboPortsのOpenSSHのDrobo 5N版をインストール

 このファイルをDrobo 5Nにインストールするには、Drobo 5Nの「DroboApps」という「共有」にコピーする。この共有はDrobo Dashboard上からは見えないが、Windowsのエクスプローラーのアドレス入力欄に「\\Drobo5n\DroboApps」のように入力すれば表示される。そこに先ほどダウンロードしたファイルをコピーしたら、Drobo 5N本体をいったん再起動しよう。

手動でDrobo Appsをインストールするには、エクスプローラーから「\\drobo5n\DroboApps」のように指定して、ダウンロードしたファイル(openssh.tgz)をコピーする

 しばらくするとDrobo 5Nが起動するが、特に見た目やパフォーマンスに変化はなく、これまでと同様に普通にNASとして使えている。だが、Drobo DashboardでDrobo Appsの一覧を表示すると、リストにOpenSSHが追加されていることが見てとれる。アイコン上にマウスカーソルをホバーさせると、「これはDrobo認定のアプリケーションではありません。」と表示されるが、気にしないでOKだ。ここで、先ほどopessh.tgzをコピーしたフォルダーを見てみると、openssh.tgzの代わりに「openssh」というフォルダーが作成されていることがわかる。再起動の際に、自動的に圧縮されたファイルがDrobo上に展開されたわけだ。

手動でインストールしたDrobo Apps(openssh)が、一覧に追加されている
先ほどコピーしたopenssh.tgzの代わりに、解凍されたファイル群がopensshディレクトリ以下に保存されている

Tera TermでDrobo 5Nにログイン

 すでにOpenSSHは動作しているので、さっそくDrobo 5Nにログインしてみる。IDとパスワードは、Drobo Dashboardで作成したものがそのまま使えるので、IDはAdmin、パスワードはAdmin用のものを使ってみた。SSHクライアントにはWindows用のTera Termを利用したのだが、「現在のステージでは想定外のSSH2メッセージ(80)です.(6)」というダイアログが表示されて、接続できなかった。調べてみると、クライアントとして利用したWindows用のターミナルエミュレーターアプリケーション「Tera Term」のバージョンが古いことが原因のようで、12月1日に公開されたばかりの「V4.89」に更新することで接続できるようになった。またMac OS Xのターミナルからは、問題なく接続できることも確認した。

原因不明のエラーに遭遇したが、SSHクライアントのTera Termを最新版に更新することで解消された


 

(次ページ、「予想以上にLinuxなDrobo 5N」に続く)

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