30万円前後で手に入る本格フルサイズ一眼レフ
ニコン「D810」
ニコンの「D810」(ボディーのみの実売価格 30万円前後)は2012年に発売された「D800」「D800E」の後継機。以前はローパスフィルター効果の有/無で2つの機種に分かれていたが、本機はローパスフィルターレス仕様となっている。
有効画素数は約3635万画素。ニコンのデジタル一眼レフのシリーズの中では最大の画素数で、撮影後のトリミングや印刷する場合に有利だ。
ハイエンド向けモデルのためか、特殊エフェクト系の機能やフルオート系の撮影モードは省かれているが、基本的な撮影機能は一通り搭載。秒間5コマで連続100コマまでの連写機能や防塵防滴設計、SDメモリーカードとコンパクトフラッシュ(CF)のデュアルスロットなど、もはやプロ用といっても過言ではない。
AF性能も向上し、追従性も応答性も高い。ミラーレス系のコントラスト検出方式や素子埋め込み式の位相差検出方式を採用しているデジカメが以前よりも高速にAF駆動を行なえるようになってはきたが、やはりハイエンドユーザー向けの一眼レフのAFや反応速度は素早い。
ピントが合うまでの時間を感じさせずにピントが合ってくれるのは、撮影してて余計な事に気を使わずに済み、フレーミングに集中することができる。
フルHD動画も撮影可能で、動画撮影時にはフルサイズのFXフォーマットでの画角と、APS-CサイズのDXフォーマットと2種類が利用可能なので、1つのレンズで2種類の画角の撮影ができる。
カメラの基本的な機能を重視し、ミラーシャッターユニットの制振、静音化の向上やブレ対策の電子先幕シャッターなど多くの新機能が搭載されている。写真を撮ることに注力し、専念できるデジカメだ。
(次ページに続く、「ISO 6400までなら常用可能 D810の画質をチェック!」
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