最新Cherry Trail+Windows 10の鉄板構成で使うデタッチャブル
驚き、最新タブレットではペンでお絵描きが予想以上に快適になっていた! LAVIE Tab W TW710
新方式のデジタイザーペンをチェック
本機に付属するデジタイザーは、業務用ペンタブレットや液晶ペンタブレットのメーカーとして知られるワコム製のもの。読取方式は従来モデルの電磁誘導方式から静電結合方式に変更されている。
静電結合方式とは、低コストで電磁誘導方式に匹敵する精度を実現した読取方式とのことで、実際にポインターの精度は非常にいい。画面のどこでも、ずれずにペン先を認識してくれる。業務用のペンタブレットなどと比べても遜色ないポインター精度ではないだろうか。
しかも本機のペンは筆圧感知のレベルが従来の1024段階から2048段階にアップしており、従来より自然な感じで線の太さの描きわけができるようになっている。実際に筆圧に対応したプリインストールアプリ「Fresh Paint」で試したところ、線の入りや抜きの描き心地がよく、かなり本格的なイラスト制作にも使えると感じた。またペンの追随性も良好で、シンプルなブラシならペン先の動きに筆跡が遅れず追随してくれる。テクスチャのあるキャンバスや複雑なブラシを選んでも、それほど遅れず描画することができた。
ただし、読取方式が静電結合方式に変更されたことでペンの駆動に電源が必要になっている。また、それにともないペンの直径も従来の7.4mmから9.5mmに太くなった。
ちなみに電源は単6アルカリ電池を1本使用するが、単6電池は国内の店頭での取り扱いが限られており住んでいる地域によっては入手が難しい。コンビニやスーパーなどではほとんど見かけることがないうえ、大手家電量販店でも在庫が潤沢とは言えない場合が多い。
NEC PCでは、ペンの電池は1日3時間の使用で約9ヵ月の寿命としているが、利用する際はできるだけ予備の電池を確保しておくほうがいいだろう。本機にはペンのバッテリ残量低下を通知するアプリも搭載されているので、購入したら一度はアプリを立ち上げて「有効」になっているか確認しておきたいところだ。
なお、本製品には脱着式のペンホルダーが同梱されており、タブレット本体にペンを固定できるようにもなっている。ペンホルダーはUSB端子に挿して固定するようになっており、ペンと一緒に本体を持ち歩きたい場合に便利だ。ひとつしかないUSB端子を塞いでしまうためUSB周辺機器を多用する場合はちょっと不便だが、あまり使わないなら常時挿しておくのもいいかもしれない(ちなみに、TW710/CBSに付属するキーボードにはペン収納スペースが用意されており、デジタイザーペンを格納しておくことができる)。