NECパーソナルコンピュータ「LaVie Tab W」の「TW708/T1S」は、OSにWindows 8.1 Update with Bing(32bit)を採用した8型のタブレットだ。国内大手メーカーの新モデルでありながら、直販価格が税別で4万9800円とお買い得感は高い。さらに1920×1200ドットのWUXGA表示に対応しているのもポイントとして挙げられる。
今回は「LaVie Tab W TW708/T1S」について、同じシリーズの10.1型モデル「LaVie Tab W TW710/T」との違いを交えながらレビューしよう。
試用機の主なスペック | |
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製品名 | LaVie Tab W |
型名 | TW708/T1S |
CPU | Atom Z3735F(1.33GHz) |
メインメモリー(最大) | 2GB DDR3L(2GB) |
ディスプレー(最大解像度) | 8型ワイド スーパーシャインビューLED液晶(1920×1200ドット)、タッチパネル |
グラフィックス機能 | インテル HD グラフィックス(CPU内蔵) |
ストレージ | 約64GB |
光学式ドライブ | ― |
LAN機能 | 無線LAN(IEEE 802.11b/g/n) |
インターフェース | Micro HDMI、MicroUSB 2.0、Bluetooth 4.0 |
カードスロット | microSD/microSDHC/microSDXC |
カメラ | 本体前面:720p対応カメラ(有効解像度約92万画素)、本体背面:720p対応カメラ(有効解像度約500万画素) |
センサー | GPS、加速度、地磁気、ジャイロ |
サウンド機能 | ステレオスピーカー(1W+1W) |
本体サイズ | 幅126×奥行き215×高さ9.9mm |
重量 | 約370g |
バッテリー駆動時間 | 約8時間(Wi-Fi接続時) |
オフィスソフト | Office Home and Business 2013 |
OS | Windows 8.1 Update with Bing(32bit) |
片手でしっかりホールドできるスリムなボディ
「LaVie Tab W TW708/T1S」のフットプリント(設置面積)は、幅126×奥行き215mmだ。コミックスなどでよく使われるB6サイズ(幅128×奥行き182mm)を縦に3cm引き伸ばした程度とイメージすると、サイズ感を把握しやすいだろう。
幅は単行本程度だけあって、片手でもしっかりホールドできる。高さについては9.9mmと、8型Windows 8.1タブレットとしては標準的だ。だが10.1型のLaVie Tab W TW710/Tが8.95mmだったため、実際に手にするとわずかに厚いように感じる。もっともフットプリントが縮小しているため、ある程度厚みが出るのは仕方のないことだ。
ボディの素材は樹脂製だが、格安タブレットに見られがちな安っぽさはない。本体カラーは光沢を抑えたシルバーで、スタンダードなデザインだと言える。重量は約370gと軽く、片手で使っても重さがまったく気にならなかった。重心がやや左上に偏っているように感じたが、気にするようなレベルではない。
液晶ディスプレーのサイズは8型で、解像度は1920×1200ドットのWUXGA表示に対応している。8型のWindows 8.1タブレットは解像度1280×800ドットのWXGAを採用しているモデルが多いため、この解像度の高さがLaVie Tab W TW708/T1Sを選ぶ理由のひとつとなるだろう。WXGAに比べて写真表示が精細で、文字がボヤけることもない。
ただしソフトやWindows 8.1のスケーリング設定によっては、文字やボタンなどが小さくなってしまう。標準ではスケーリングが最大に設定されていて問題なく扱えるのだが、試しに最小にしてみたところ、各部のボタンやリンク文字をうまく操作することができなかった。タッチ操作の快適さという点では、画面の大きい10.1型のLaVie Tab W TW710/Tに分がある。
「LaVie Tab W TW708/T1S」の8型モデルと10.1型モデルのデザインを比べてみると、8型のほうがスリムな印象を受ける。これは単にサイズが小さいというわけではなく、液晶ディスプレーのベゼルが影響しているのだろう。10.1型モデルではベゼルの幅がそれなりに太いが、8型モデルは左右のベゼル幅が7mm程度しかない。見た目はとてもスマートだ。
(次ページ、「必要十分なインターフェースと通信機能」に続く)