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Hearthstone日本語化したら買ったカードはどうなる?日本コミュニティーへのサポートは? プロデューサーに聞く

2015年10月06日 17時00分更新

文● ジサトラアキラ

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Hearthstoneのプロデューサーにインタビュー(写真左:ハミルトン・チュー氏、写真右:まつじゅん氏)

 10月3日にサプライズ発表された、米Blizzard Entertainment社のパソコン/モバイル向けトレーディングカードゲーム『Hearthstone』(ハースストーン)の日本向けローカライズ(関連記事))。イベントに登壇した、エグゼクティブプロデューサー、ハミルトン・チュー(Hamilton Chu)氏に、日本語化の意図や今後のサポートについて聞いた。

Hearthstone

 取材では、Hearthstoneを始め、日本でローカライズされていないPCゲームのコミュニティーサイトや、eスポーツ大会『JCG』の運営に携わる、まつじゅん(matsujunn)氏にインタビューアーとしてご協力いただいた。

日本でのコミュニティーの中心地。大会情報なども掲載

ローカライズだけではなく、日本専任の担当者で“サポート”する

まつじゅん氏:Hearthstoneの日本語サービス開始おめでとうございます。ファンが待っていた日本語化でうれしく思っています。日本語のサービスが始まった後、日本ではどんなイベントを計画されていますか?

チュー氏:具体的なスケジュールは、まだ固まっているわけではありません。しかし、おかげさまで日本では、株式会社サンコーという素晴らしいパートナーもおりますので、連携を取りながらいろいろなことができればと思っております。
 ご存じのとおり、世界中で"Fireside Gatherings"(Blizzard公式大会)をコミュニティーが主体となって開催してくれていますし、日本でもこれをきっかけに友達を誘っていただいて、Hearthstoneを楽しんでいただければと考えています。

Hearthstone公式サイトでは、開催ルールや、ポスターの素材など、ユーザーがイベントを開く際の情報をまとめたページがある

■関連サイト

まつじゅん氏:Blizzardのサイト上で初めて日本向けのページが公開され、公式の大会に日本から参戦しました。今後もグローバルなHearthstoneの大会の中で、日本は“e-Sportsの国”として扱われていくのでしょうか?

チュー氏:もちろんです。もうすでにKno選手も活躍してくれましたし、e-Sportsというジャンルで、どんどん日本も出てくると思っています。

まつじゅん氏:Blizzardはユーザーコミュニティーに対していろいろな活動をサポートしているという印象があるんですけども、日本のコミュニティーに対するサポートについて考えていますか?

チュー氏:もちろんです。私どもBlizzardとしても、Hearthstoneとしても、非常にオープンな形でコミュニケーションをとり、ゲームに対する考えを積極的に日本にも発信していきたいという思いがあります。
 同時に日本語版もリリースすることになったので、やはりコミュニティーを通じて、プレイヤーの方々からのフィードバックも積極的にいただきたいといと思っています。日本のフォーラムも本格的に開始をいたしますので、これに関しては日本専任のコミュニティマネージャーが管理してきます。このメンバーが日本のツイッターのアカウントも管理していきますので、積極的な発信ややりとりができればと思います。

まつじゅん氏:情報発信する方は日本に住んでいる方ですか?

チュー氏:いえ。日本にはオフィスがないので韓国のAPACチームに在籍しています。ただ日本のフォーラム専任だという事実には変わりはないです。

まつじゅん氏:日本のオフィスを作るといった予定は?

チュー氏:まだ日本向けの展開をし始めたばかりなので、現時点ではそういった予定をお伝えできる状態ではないです。

まつじゅん氏:(こういう質問をしたのは)コミュニティーの活動を実際に見に来てくれる人がいると、すごく関係が深まると思うので、ぜひ日本に担当者を置くことを検討していただきたいなというリクエストでもあります。

チュー氏:そうですね。コミュニティーの方と実際にお会いして、理解を深めていくことはすごく重視しています。

まつじゅん氏:先日、Hearthstone日本の予選を開催しました。どのように評価していますか?

チュー氏:日本予選トーナメントですが、非常に良かったですね。Kno選手が優勝されて、チャンピオンシップでも非常に好成績を収められたということもうれしく思っておりますし、すごく面白かったのは準優勝だったMyrzaki選手さんですね。彼も参加する前は無名のプレイヤーだったんですけども、Fireside Gatheringsから始まって、一度敗退し、敗者復活戦からまた決勝まで登った。「ここまでできるんだ」と、見ている方の面白みも非常に増したと思っています。

日本代表となり、APAC大会に出場したKno選手は、11月に行なわれるBlizzConでの世界大会に参戦する

まつじゅん氏:ほとんどのHearthstoneプレイヤーは、この大会の存在すら知らなかったという印象でした。日本のゲームだと、アプリ自体に大会をお知らせするようなニュースページが組み込まれていることがほとんどです。それに慣れているので、自分でニュースメディアをチェックしていない。さらに、自分が参加できるイベントとして認識していなかった気がします。

 日本でサービスを展開していくなら、もっとユーザーにアナウンスしたほうがいいと思っていますが、プランはありますか?

チュー氏:おっしゃる通りですね。プレイヤーの方々にスパムメールのようにどんどん送ることは決してよくないと思うんですけども、特にこういう情報はコミュニティーの力も借りて、発信していく必要もあるんじゃないかと思っています。
 当然メーカーとしてオフィシャルな情報を出すのでですが、やはりコミュニティーの中で情報の共有をしていただくということがですね、今一番広めやすいところもあります。これからのメーカーからの情報発信については。改善の余地があると思っています。
 この日本語版リリースした後、1~2ヵ月経った時点で、また皆さんの視点から見て、ユーザーとコミュニケーションができていないよという点があれば、ぜひご指摘いただければ助かります。

まつじゅん氏:日本でのプレイ環境、PCとモバイル端末の比率を教えていただけますか?

チュー氏:具体的なデータを持っはいません。Blizzardとしては、「どのプラットフォームを使っていても、エクスペリエンスは同じにしなければならない」という考えがあります。

まつじゅん氏:なぜHearthstoneを日本語化したのかという理由のひとつに、日本では多くの人がモバイル端末でゲームをプレイしているという現状が影響していたんではないかと思うのですが、そのあたりいかがですか?

チュー氏:必ずしもそこがきっかけになったわけではないですね。昨年、ワールドチャンピオンシップに日本が初めて参加国となったという流れもあって、これからも日本の方々にプレイをしていただきたいという思いはずっとありました。何をすればイチバン日本のプレイヤーに楽しんでいただけるかということを考えた結果、日本語化というプランが出てきたんです。日本ではモバイル端末を使ってプレイされている方も多いので、それもプラスになるだろうというふうに考えました。

まつじゅん氏:日本での売り上げはきっかけになっていますか?

チュー氏:重要な市場だということは広報的に申し上げますけども(笑)。ゲームのプレイヤーとしてもデベロッパーとしても、プレイヤーに対して納得が体験を提供することが大前提になっています。プレイヤーにとって素晴らしいゲームをつくる、結果は後からついてくると。

まつじゅん氏:プレイ時間や課金率など、日本のプレイヤーがその他の地域と違う点はありますか?

チュー氏:データがありません(笑)。ただ、面白いことに、どの国のプレイヤーもよく似ているんですね。なので、どこの国のプレイヤーが3倍長く遊んでいる、といったことはありません。

まつじゅん氏:Hearthstone以外のBlizzardタイトルについて、日本語化することが増えてくるのでしょうか?

チュー氏:他のタイトルに関してはなかなか申し上げることはできないんですけど、昨年『ディアブロ3』を日本語版で出しまして非常に反応も良かったですし、今回Hearthstoneも出すということで期待しています。

まつじゅん氏:過去に、他のタイトルのローカライズアップデートが、途中で終了してしまうことがありました。日本向けサービスについては、いつまで続けてもらえるのでしょうか?

チュー氏:永遠に!(笑)どの国でも、同じようにサポートしていくと思います。これから何千年も遊んでいただけると思いますよ(笑)。

(次ページでは翻訳や既存プレイヤーの気になるポイントを訊く)

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