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myrmecoleonの「グラフで見るニコニコ動画 第2期」 第7回

初コミケの刀剣乱舞は? アイマス・ハイキュー!!・弱ペダ・ヘタリアは増加!

コミックマーケット88の二次創作人気を調べてみた&pixivデータで次回予想も

2015年08月10日 18時00分更新

文● myrmecoleon 編集●村山剛史/ASCII.jp

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アニメ人気のアイドルマスター、急速に拡大する刀剣乱舞
ハイキュー!!・弱ペダも好調

 上記の方法で調べたコミックマーケット88で多かった作品はグラフ2の通りです。参考にコミックマーケット87での数も載せています。

コミックマーケット88のWebカタログ・冊子カタログ・DVD-ROMカタログを参考に、今回参加している各作品の二次創作サークルの数を概算したもの。調査方法は前回参照。正確な数字は求めるのが困難なため参考程度に。グラフが青いのは男性サークル寄り、赤いのは女性サークル寄りの作品。VOCALOIDは中間的な性質のため紫とした。また参考にコミックマーケット87のサークル数を灰色で示している

 今回大きく拡大したのは「刀剣乱舞」。今年1月14日にスタートしたオンラインゲームで、ネットを中心に急激に人気が高まりました。連載でも何度か取り上げた作品です。初コミケとなる今回、約650サークルの参加が確認できました。

 650サークルというと女性向けでも有数の規模となりますが、コミケのオンライン申し込みが行なわれた2月初旬はちょうど投稿が拡大しつつある途中でした(第1期第44回「女性提督が審神者に? ニコ動・pixivを席巻する刀剣乱舞人気の現状を調べてみた」参照)。ゲームスタート前から参加ジャンルを決めていたサークルも多いと思われますし、今回の申し込みサークルは人気に比してだいぶ少ないものと思われます。

 ゲーム開始から約3ヵ月後の5月5日には東京ビッグサイトで4000スペース以上の大規模なオンリー同人誌即売会が開催されました。今後の拡大も見込まれてか、早速次回コミックマーケット89では単独ジャンルコードを与えられています。次回は大きくサークル数を拡大すると見込まれます。

(C)2015 DMMゲームズ/Nitroplus

 また1月から放送中の「アイドルマスター シンデレラガールズ」のテレビアニメが申し込み期間中に好評だった影響か、アイドルマスター関連のサークル数が前回より約400サークル拡大しました。ほかマンガの「ハイキュー!!」も200、「弱虫ペダル」も100サークルほど増加しています。

 サークル数としては前回同様「艦隊これくしょん」が最も多いですが、今回は100サークルほど減りました。2番手も「東方Project」で前回同様ですが、こちらもサークル数を減らしており、下位との差は縮んでいます。

 刀剣乱舞の増加を考えると、コミックマーケット89では上位の並びは変わるでしょう。

無料配信中の「アイドルマスター シンデレラガールズ」第1話

 ほか「黒子のバスケ」「ラブライブ!」「進撃の巨人」などその他の作品ではサークル数を減らしていました。

 グラフ3で作品が該当するジャンルコードと、「創作・アニメ・ゲーム(男性向)」(通称「男性向」。男性を対象とした成人向け表現を主とするサークル用のジャンルコード)、およびその他のジャンルコードで分けたサークル数をグラフにしてみました。

 前回同様に「男性向」で申し込んでいるサークルでは「艦隊これくしょん」「アイドルマスター」「ラブライブ!」が多くなっています。なお「東方Project」も実質的には同じような傾向と思われますが、前回紹介した通り、ジャンルコード「東方Project」は比較的成人向け表現を行なうサークルも受け入れる傾向であるため、「東方Project」関連のサークルがジャンルコード「男性向」で申し込まれることはまれです。

 今回は「アイドルマスター」の男性向サークルが前回の倍になりました。「アイドルマスター」では女性向けソーシャルゲームの「アイドルマスターSideM」の人気も継続して高く、倍増しています。「アイドルマスター」関連のサークルは、ギャルゲー・男性向・ゲーム恋愛のそれぞれで増加しています

 「艦隊これくしょん」「ラブライブ!」は若干男性向サークルが減少しています。若干減りましたが、今回も男性向では「艦隊これくしょん」を扱うサークルが最多です

 ちなみに「艦隊これくしょん」「ラブライブ!」とも男性向以外のサークルについては微増しており、サークル数の減少は男性向サークルの減少に由来するものです。

(C)2015 DMM.com POWERCHORD STUDIO/C2/KADOKAWA All Rights Reserved.

 女性寄りの作品では、サークル数を増やした「ハイキュー!!」と減らした「黒子のバスケ」がほぼ同数で並んでいます。「弱虫ペダル」もサークル数を増やしており、この3作品は大きな差はありません。

 グラフ以下、「Fate」「銀魂」「テニスの王子様」「ダイヤのA」「魔法少女まどか☆マギカ」「うたのプリンスさまっ」「戦国BASARA」などのサークルが多くみられました。

 全体的なジャンルコードの動きとしては、刀剣乱舞の影響で「ゲーム(恋愛)」が前回から568増加。アイドルマスターほかで「ギャルゲー」が300増加。ほか「弱虫ペダル」などが配置される「FC(少年)」、そして「男性向」が増加しています。

 逆にサークル数を減らしているのは「東方Project」「ゲーム(歴史)」「TV・映画・芸能」など。ジャンルコード別のサークル数の細かい数字はブログにてすでに公開していますのでそちらをご参照ください。

グラフ2と同様の各作品のサークル数を、申し込みジャンルコードについて通常誘導される該当ジャンルコード、男性向、それ以外(コスプレ等)で分けた積み上げグラフ。前回同様「艦隊これくしょん」「アイドルマスター」「ラブライブ!」で男性向での参加が多い

(次ページでは、「pixivからのコミケ予想――海外と学生を除いて精度を上げてみた」)

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