MacのiTunesでお気に入りの曲だけを再生したいとき、曲を5段階で評価する「レート(星)」機能が役に立つ。星の数が多い曲だけのスマートプレイリストを作ったり、ライブラリでレート順に並べ替えられたりできるので、大量の楽曲でも管理しやすいのが特徴だ。
Apple Musicが利用できるiTunes 12.2では、レート評価に加え新たに「ラブ」機能が追加された。ハートマークをクリックして「ラブ」すると、楽曲レコメンド機能の「For You」をより自分好みのプレイリストに磨き上げられるようになっている。
しかし、目的が違うとはいえ、どちらも「この曲がお気に入りか否か」の意思表示という意味では同じ作業と言える。曲を追加するたびに、ハートを押して5つ星で評価してと2つの評価を併行するのは正直面倒だ。
実はiTunes 12.2では、どちらかの評価だけを使う選択肢もある。まずiTunesを起動し、メニューバーの「iTunes」から「環境設定」をクリック。「一般」タブを開くと、「評価」という項目で「星」「ラブ」「星とラブ」の3パターンを選ぶことができるのだ。
それぞれのプレイヤー画面を比較してみよう。デフォルトの「星とラブ」表示では、プレイヤーの右側にハートマークが表示されている。さらにプレイヤーにマウスオーバーすれば、タイトル名の右側に3点を丸で囲んだボタンが現れ、クリックするとレート評価がつけられるようになっている。
「星」表示ではハートマークが非表示になるので、これまでのプレイヤーと変わらない見た目で使うことが可能だ。Apple Musicのオススメ機能が不要な場合は、この設定にしておくとよいだろう。
一方「ラブ」表示なら音楽を聴きながらすぐにラブできるが、3点を丸で囲んだボタンをクリックしても星の表示はない。これまでレート管理をしてこなかったユーザーにとっては、こちらの設定の方が押し間違いもなく、すっきり感じるかもしれない。
つまりレート管理に慣れているユーザーは「星」表示、「For You」のオススメプレイリストを頻繁に利用するなら「ラブ」表示に変更するとよい。両方の機能を活用したければ「星」+「ラブ」の二刀流だ。ただし、iTunes 12.2では「ステーションの作成」など新たな機能が増えただけに、自分にとって不要な機能はできるだけ非表示にしておくのがオススメと言える。