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東京の中心で地方コミュニティの魅力を叫ぶ7つのLTをレポート

LCS2015で地方コミュニティの熱いLT大会を楽しんできた

2015年05月22日 11時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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5月16日に行なわれた地方コミュニティの取り組みを披露するIT勉強会「LOCAL Community Summit 2015(LCS2015)」に参加してきた。初の東京開催となるLCS2015では、地方コミュニティがLTを披露すると共に、北海道出身者の講演やパネルディスカッションなども行なわれた。

午後はまるまる地方コミュニティのアピール

 LCSは地方の技術者やコミュニティ活動について発表するIT勉強会で、一般社団法人LOCALが運営している。各地域の楽しさをほかの地域に伝えると共に、地方を離れ首都圏で活躍している技術者やその他の地域の技術者同士のコミュニティを深めるのが目的だという。

 今回のLCS 2015はもともと北海道出身のコミュニティ関係者の発案で、他の地方コミュニティを巻き込んだイベントを東京でやるというコンセプトでスタートしたもの。実際、100名近くの参加者のうち、半分程度が北海道出身者ということだが、地方出身者も多く見受けられる。

 午前中の言語系コミュニティの発表の後、午後はまるまる地方コミュニティのアピールに当てられた。ここでは、7つのコミュニティが5分の持ち時間で熱くアピールする「そうだ!地方へ行こう!~地方コミュニティLT大会~」をレポートしたい。

会員数500名に膨れあがった「東北デベロッパーズコミュニティ」

 ハッカソン生まれの萌えキャラ「渚の妖精ぎばさちゃん」アピールからスタートしたのは、東北デベロッパーズコミュニティ(TDC)の小泉勝志郎さん。“特定技術や製品に依存しない”東北のIT技術者向けコミュニティとして2008年にスタートしたTDCだが、現在の会員は500名を突破。「東日本大震災以来、復興のために役立ちたいということで、会員が爆発的に増えた」とは小泉さんの弁だ。

ぎばさちゃんのLINEスタンプ発売中を繰り返しアピールする小泉さん

 年1回のデブサミのほか、幅広い言語や製品、ハードウェアの勉強会を実施。一方で、TDCならではの企画も続々進んでおり、ぎばさちゃんを生んだ萌えキャラ作成ワークショップや、パラボラアンテナ持ち込みの離島ハッカソンなどのほか、5月21日にはファーストサーバを迎えての失敗から学ぶ勉強会なども開催。「みなさんぜひ遊びに来てください!」(小泉さん)。

福島から東京まで!ITのスキルアップを目指す「エフスタ!!」

 「エフスタ!!」は、福島県を中心に活動するITエンジニアのスキルアップコミュニティ。プログラミングからインフラまで幅広い勉強会を開催し、福島ITサミット「エフサミ」など大きめのイベントから、子供連れOK、女性向けの小さめのイベントまで幅広く開催している。

福島発のスキルアップコミュニティであるエフスタ!!の影山哲也さん

 これまで福島県内の中通り地域を中心に活動していたが、会津地域にも活動範囲を展開。今後浜通りにも拡大していくとのこと。また、サテライトとして東京や仙台にも支部がある。「地方から上京するエンジニアも多いので、『東京怖い』という彼らの思いを払拭してもらう。Uターン転職の支援例もある」とエフスタ!!スタッフの影山哲也さんは語る。今後も福島および支部で勉強会を開催していくという。

■関連サイト

眠れる高専生をたたき起こす「高専カンファレンス」

 高専生の高専生による高専生のためのコミュニティ「高専カンファレンス」を紹介したのが、長岡高専出身で現在都内の大学に通うありたそさん。全国でのべ90回以上行なわれている高専カンファレンスでは、OBの基調講演やLTなどが披露。「IT関係だけではなく、機械、電気、都市工学などいろんなジャンルの発表が行なわれています」(ありたそさん)。

高専カンファレンスについて熱く語るありたそさん

 高専カンファレンスのメリットは、学生にとって視野を拡げられること。「参加するとめちゃくちゃ視野が拡がる。みんないい意味で身内ばかりなので、気軽に発表できる」(ありたそさん)。また、OBが参加するので師範が見つかり、同じ目標を持つ友人もできる。さらにコミュニティに参加する第一歩としても機能するという。ありたそさんは「眠れる学生をたたき起こす。僕も高専カンファレンスでたたき起こされてきた1人。OBたちも後輩たちをどんどんたたき起こして欲しい」と語る。

■関連サイト

プログラミング自体の楽しさを伝える「Perl入学式」

 初心者向けのPerlの勉強会を開催している「Perl入学式」を紹介したのはpapixさん。「プログラミングできたと言えるまでには、基礎からやる必要がある。だから環境を作るところからできるようにするのをモットーにしています」(papixさん)とのことで、環境構築からWebアプリの開発まで全6回を1年かけてやっている。熟練のエンジニアがアフターサポートまでできる環境も用意しており、プログラミング自体の楽しさを感じられる勉強会を目指しているという。

全6回で楽しくプログラミングを学べるPerl入学式について説明するpapixさん

 Perl入学式は2012年に大阪でスタートし、翌年に東京、次に福岡で行ない、今年で4年目を迎えた。「基本は地方分権。僕は中心メンバーとして資料作っていますが、会場や講師選びは各地でやっている」(papixさん)とのことで、五反田PerlやなにわPerl、天神Perlなどサブイベントも行なわれるようになった。地方でのイベントを盛り上げるコツとして、「高専カンファレンスもそうだと思うけど、熱い人を見つけるしかない」と語るpapixさん。今年は北海道進出の野望を掲げる。

■関連サイト

(次ページ、主催者、発表者、参加者の距離が近い福岡の勉強会)


 

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