アスクル(株)は19日、ヤフー(株)との業務・資本提携契約を更改し、340万株(発行済株式の6.2%)・140億円を上限に自社株式を取得すると発表した。自社株式の取得でヤフーが持つ株式の議決権割合が41.9%から44.6%に上昇し、国際会計基準(IFRS)上でアスクルはヤフーの連結子会社となる見込み。
新たな資本関係は、資本効率の向上や株主還元、「LOHACO」の収益性向上などが目的。連結子会社化は、アスクルが上場会社として事業運営の独立性を維持することが前提となっている。自社株取得は、21日から9月30日までに実施される。
業務提携では、アスクルが「LOHACO」の運営全般(商品仕入・在庫管理・物流業務・問い合わせ対応)、取引先メーカーと連携した新マーケティング手法の開発・実践などを担当。ヤフーはポータルサイト「Yahoo!JAPAN」との連携強化、「LOHACO」への決算システムなどの提供、運営協力などを行う。両社は連携強化により、「LOHACO」をEC市場で圧倒的なNo.1に成長させることを目指している。