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業界人の《ことば》から ― 第139回

えせクラウドにだまされてはいけない、ラリー・エリソン

2015年04月14日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII.jp

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今回のことば

「これはクラウドだと自分を騙していないか。騙したままだと敗者になる」(米オラクル 取締役会経営執行役会長兼CTOのラリー・エリソン)

 米オラクルの取締役会経営執行役会長兼CTOのラリー・エリソン氏が来日し、4月8日に新経済連盟が開催した「新経済サミット2015」で、楽天の三木谷浩史会長兼社長と対談した。

 翌日4月9日には、日本オラクルが開催した「ORACLE CLOUDWORLD TOKYO 2015」で基調講演を行うとともに、伊藤忠テクノソリューションズの菊地哲社長、NTTデータの岩本敏男社長、NECの遠藤信博社長、富士通の山本正已社長の同じステージに立ち、質問に答えた。

 ORACLE CLOUDWORLD TOKYO 2015の基調講演でエリソン氏が訴えたのが、クラウドの本質とはなにか、という点だった。

AWSにアプリケーション環境を移せばクラウド化なのか?

 エリソン氏は、「これまで使っていたアプリを、Amazon Web Serviceに乗せて使っているだけでクラウドだと思っている人たちがいる。そして、これがクラウドだと、自分を騙している。自分を騙し続けても敗者になるだけ」と、厳しく批判しながら、「クラウドとは、クラウドプロバイダーのネットワークや、データセンターに、単にアプリを移行させるものではない。15年前、20年前とまったく違う価値を提供できるものでなくてはならない」と位置づけた。

 では、エリソン氏が語る本物のクラウドとはなにか。

 それは、「21世紀におけるモダンなアプリケーションである」として、これまでのアプリとは異なる構成要素を持つものだとする。

 「Facebookと同じような使いやすいインターフェースを持ち、すべての全従業員が教育を受けることがなく利用できるものであり、すべてがモバイル対応であり、ソーシャル対応になっている。アップデートも不要であり、短期間に信頼性が高い環境を利用できる。SAPや、かつてのオラクルのE-Business Suiteとは異なるものである」

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