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画像を扱うために求めたいスペックとは?

NVIDIA Quadroでクリエイターデビューしよう!

2014年04月11日 11時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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GeForceではなく、Quadroになぜするのか?

 さて、パーツショップなどで目にする機会の多いビデオカードと言って、まず思いつくのはGeForceシリーズだろう。NVIDAが開発したGPUを搭載するという点では、QuadroもGeForceも同じだが、どこに違いがあるのだろうか? 

 簡単に言うと、GeForceシリーズはゲーム用途に適したGPU。Quadroシリーズはクリエイティブ用途に最適化されたGPUと言える。GeForceがWindows用ゲームソフトのプログラミングで多く用いられるDirectXに最適化されているのに対して、Quaroは3DCGの作成やCAD用途で使うアプリケーションで多く用いられるOpenGLに最適化されている。Quadroがクリエイティブ用途に適するというのはこのためだ。

 もうひとつ大きな違いとなるのは、出力できる画面数だ。GeForceシリーズは現状3画面までだが、Quadroシリーズは1枚のビデオカードで最大4枚までの出力に対応できる(NVIDIA Mosaic)。さらに対応アプリケーションおよびディスプレーの組み合わせで、通常のRGB各色8bit表示だけでなく、各色10bit出力も可能。作業効率を高める上で、ディスプレー環境、特にマルチディスプレーは重要な要素になるので、大きなメリットとなるだろう。

ベンチマークで性能を検証

 それではGeForceとQuadroシリーズで、性能にはどのぐらいの差が出るのだろうか? ここでは業界標準のベンチマークテストSPECviewperf 12を使い、Quadro Kシリーズの中でも比較的買いやすい「Quadro K2000D」と同程度の回路規模を持つ「GeForce GTX650」を比較してみよう。

 SPECviewperfはOpenGLを使用したアプリケーションの処理速度を計るソフトで、「SolidWorks」などのCADソフト、「Maya」など3Dアニメ制作ソフトなどのビューポート表示速度を複数回計測し、重み付けした幾何平均を示す。

SPECviewperf 12のベンチ結果

 Mayaでの計測結果を例にとると、GTX650の5.91に対して、K2000Dは19.39。実に3.28倍も高速に処理できていることが分かる。作業時間は効率に直結するし、納期や人を占有するプロの仕事であればコストにも直結する。十二分なメリットがあると言えそうだ。

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