既報のとおり、1月2日午前8時に全国7ヵ所のアップル直営店「Apple Store」で、初売りに加えて個数限定の福袋「Lucky Bag」(価格3万6000円)が販売される。Lucky Bagは、2004年に初めて登場して以来、日本の直営店では毎年1月2日に販売される風物詩となっている。
先頭はなんと2週間待ち!? とどまるところを知らぬ加熱ぶり
昨年(2013年)は、Lucky Bagの10周年ということもあってか、非常に高い人気を博し、前日(1月1日)の20時には予定数(約700個/独自調査)に達していた。今年2014年は、2013年のアタリが多かったことなどもあり、従来にも増して高い人気を集めることが予想された。そこで筆者は、昨年の「12月31日の20時」をさらに早め、2014年12月31日の午後、明るいうちから並ぶことを計画していた。
2013年のレポート記事でも同じことを書いたが、行列の先頭や(会計で)一番目になったからといってLucky Bagで大アタリが入手できるわけではない(2013年は偶然会計が1番目になった筆者に大アタリが当たったが、これは偶然の域を出ていない)。
それにも関わらず、アップルがLucky Bagの発売を発表する2013年12月26日より前から並んでいる猛者が現れたと知ったときには、さすがに二の句が継げなかった。その後も徐々に行列は伸びていき、発表時点で並んでいたのが5人(関連記事)。どれだけ並ぼうとも公衆に迷惑がかからない範囲であれば個人の自由だが、決して暖かいとはいえない時期に、本当にご苦労様としかいいようがない。
2013年12月31日15時30分、行列23番目に並ぶ
2013年12月31日15時30分ごろ、銀座店に到着した筆者は、すでに23番め。その後も行列は徐々に、しかし順調に増え続け、2014年1月1日0時の時点では45人前後の行列ができていた。
幸い、2014年の銀座は比較的気温が高く、最も気温が下がった段階で7度前後。風が吹くとさすがに肌寒いが、きちんと着込んでいれば物の数ではない。さすがに銀座で年を越そうという猛者は準備もよく、椅子や寝袋、簡易テントなど、防寒装備をしっかり用意してきているのも好ましい。例年、地面に直接座ってこごえている人を見かけていただけに、これはいい傾向だ。
1月1日の16時30分、行列が約800人に!
2014年1月1日の16時30分時点で、行列は昨年の最大値だった京橋2丁目付近をさらに超えていた。長さにすると約800m程度。かなり緩い行列とはいえ、ここまで行列が伸びたのは、おそらく初めてだろう。この時点では打ち止め札は出ていないが、警備員の方に伺ったところ、もうLucky Bagの予定数は超えているため、今から並んでも買えないという。昨年が20時過ぎだったことを考えると、やはり3〜4時間早いペースだ。行列に間に合わなかった方、また終電前後で来ようと思っていた方には気の毒だが、これから来店してもLucky Bagを購入することはできない(一応、キャンセル待ちという選択肢はあるが)。
2013年はデザインを大幅に変更した「iOS 7」「OS X 10.9 ”Mavericks”」の登場や、初めて2つのデザインラインに分かれた「iPhone 5s」「iPhone 5c」の登場、NTTドコモのiPhone販売参入、SIMフリー版iPhoneの発売など、話題に事欠かなかったアップル。世界市場シェアではAndroidに押されつつも、iPhone人気が高い日本にふさわしく、Lucky Bagの行列は驚異的なブランド力を表しているかのようだ。