このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 次へ

価格大暴落!!  今買わずして、いつ買う激安SSD

お買い得?! 1万円アンダーで買える激安SSDの性能を徹底チェック

2012年08月11日 12時00分更新

文● 藤田 忠

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 今年の4月から値下がり基調になっていたSSDだが、5月のゴールデンウイーク明けにはIntelが急遽6月末までのキャッシュバックキャンペーンを実施。今まで他のSSDに比べると割高だったIntel製品が実質の値下がりとあって、CrucialやPlextorなどのド鉄板メーカーも追従する値下げ合戦がスタートした。

HDDを高速化するIntel Smart Response Technologyと爆速なRAID運用に的を絞って、1万円アンダーの激安SSDの性能を徹底チェックしてみよう

 さらに7月中旬には、火に油を注ぐようにIntelが価格改訂を行ない256GBモデルが1万円台半ばに突入。数量限定ではあるものの、値下がり前の256GBの価格となる3万円台を割り込む512GBモデルもチラホラと出てきている。

激安な64GBと128GBの活用技を徹底紹介

 かつてのHDDを彷彿させる値下げスパイラルが始まっているSSDだが、とくに激安なのが64GBと128GBだ。1GBあたりの単価は256GBや512GBのほうが低くなるが、実測リード速度が500MB/sクラスの128GBモデルでも、1万円を余裕で割り込み、SandForce系の64GBモデルにいたっては、この時期、仕事帰りに飲みたくなる黄金色の飲み物を、ちょっと我慢すれば購入できる5000円台と、お財布に優しい価格帯になっている。

多数のメーカーが乱立するSSD市場。ショップが掲載する価格表も非常に細かい。目当てのモデルはある程度決めてから行かないと、いざ購入時に迷ってしまう

 そんな1万円アンダーの激安SSDは、定番のSSDキャッシュソリューション「Intel Smart Response Technology(スマート・レスポンス・テクノロジー)」(以下SRT)や爆速なRAID 0構築に最適だ。今回はHDDを高速化するSRTと爆速なRAID運用に的を絞って、激安SSDの性能を徹底チェックしてみよう。

激安&性能◎なコスパ抜群の
6000円前後で買える60GBクラス

 まずは、6000円前後で買える60GBクラスの製品を2機種チョイス。60GBだと、Windows 7インストール後の残容量が18GB前後と動画や静止画といったユーザーデータの保存に不安はあるが、お値頃感は抜群だ。さらにキャッシュに利用できる容量が、最大64GBとなるSRTに活用するのにもベスト。SRTは、現状使っているシステムドライブ(HDD)に追加する形で構築可能なため、HDDからSSDへシステムを移行する場合と違い面倒なOS再インストール作業が不要なのも大きなポイントになる。

知らない人はいないド鉄板SSD
Crucial m4シリーズ

 1製品目はSSDの導入を考えたユーザーなら、知らない人はいないだろうCrucialの超ロングセラーモデル「m4」シリーズだ。昨年4月末に同社初の6Gbps対応SSD「Real SSD C300」シリーズの後継として登場。ファームウェアのアップデートを重ねることで性能がアップし、ド鉄板SSDの地位を獲得している。容量64GBの「CT064M4SSD2」はライト性能こそ最大95MB/sだが、最大リード速度は500MB/sと高速。信頼性、性能ともに優れたMarvell製コントローラーを採用しているのも魅力的なポイントだ。

Marvell製コントローラーを採用する「CT064M4SSD2」。実売価格は5800円前後と手ごろで、価格性能費はトップクラスに入る

Crucial m4 スペック表
型番 CT064M4SSD2 CT128M4SSD2 CT256M4SSD2 CT512M4SSD2
容量 64GB 128GB 256GB 512GB
シーケンシャルリード 500MB/s 500MB/s 500MB/s 500MB/s
シーケンシャルライト 95MB/s 175MB/s 260MB/s 260MB/s
ランダムリード(IOPS) 4万5000IOPS 4万5000IOPS 4万5000IOPS 4万5000IOPS
ランダムライト(IOPS) 2万IOPS 3万5000IOPS 5万IOPS 5万IOPS
実売価格 5800円前後 8500円前後 1万5800円前後 3万3000円前後

便利なメンテナンスツールがグッド
Intel SSD 330シリーズ

 次に選んだのは、値下がり激しいIntel「SSD 330」シリーズの60GBモデル「SSDSC2CT060A3K5」。「SSD 520」シリーズの下位モデルだが、6GbpsのSerial ATA3接続に対応し、コントローラーには独自の圧縮機能を備えるSandForce製「SF-2281」を採用している。

容量60GBの「SSDSC2CT060A3K5」は、実売価格5600円前後。SandForce製コントローラー「SF-2281」を搭載する

 SandForce系は、圧縮時と非圧縮データ時で性能が大きく変わるのは周知の事実。音楽や動画などのそれ以上あまり圧縮できないデータが主となる実環境では、圧縮データで計測されている公称値から大きくダウンするが、Intel製で6000円アンダーで購入できるのはうれしい。
パフォーマンス低下を抑える「Trim」コマンドのスケジュール実行や診断などをWindows上で行なえるIntel製メンテナンスツールの「SSD Toolbox」を使えるのもグッド。もちろん、ツールは日本語表記なので、自作PC初組み立て時やSSD導入初心者も安心して使うことができる。

Intel SSD 330 スペック表
型番 SSDSC2CT060A3K5 SSDSC2CT120A3K5 SSDSC2CT180A3K5 SSDSC2CT240A3K5
容量 60GB 120GB 180GB 240GB
シーケンシャルリード 500MB/s 500MB/s 500MB/s 500MB/s
シーケンシャルライト 400MB/s 450MB/s 450MB/s 450MB/s
ランダムリード(IOPS) 1万2000IOPS 2万2500IOPS 4万2000IOPS 4万2000IOPS
ランダムライト(IOPS) 2万500IOPS 3万3000IOPS 5万2000IOPS 5万2000IOPS
実売価格 5600円前後 8500円前後 1万2500円前後 1万6500円前後

前へ 1 2 3 4 5 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中