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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第79回

Androidタブレットで画面キャプチャーなどを活用する技

2011年08月30日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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画面キャプチャーを無理矢理撮る

 筆者は記事に使うために画面キャプチャーを撮る必要がある。さまざまなAndroidスマートフォンの画面を撮っていたので、特に調べずにAT300を購入したのだが、いきなり壁に当たってしまった。AT300用のドライバーが公開されていないのだ。

 そこで、GoogleのUSB Driverを利用するように設定ファイルを変更してみた。Androidスマートフォンのキャプチャー環境を設定していない人向けに、最初から手順を紹介する。

 まず、ORACLEのホームページから「Java SE Development Kit」(JDK)をPCにインストールする。次に、開発用のSDKが必要になるので、「Andoroid Developers」のホームページから「installer_r12-windows.exe」をダウンロードし、インストールしよう。

 続いて、スタートメニューから「Android SDK and AVD Manager」を起動する。インストールするパッケージ一覧が表示されるので、「Google USB Driver package」を追加し、インストールする。ネットからダウンロードしながらインストール作業が進むので、時間がかかる。200Mbpsの光回線を引いている筆者の環境で、20分ほどかかった。

SDKをインストールする。javaがインストールされていないと、途中でメッセージが出る

「Android SDK and AVD Manager」を起動する

「Google USB Driver package」を追加

 次に、インストールしたファイルをほかのソフトから利用できるようにパスを設定する。コントロールパネルからシステムのプロパティを表示し、「詳細設定」→「環境変数」をクリックする。環境変数のウィンドウが開くので、「システム環境変数」の「PATH」を選択し、「編集」をクリック。「変数値」の最後にセミコロンに加え「C:\Program Files\Android\android-sdk-windows\tools;C:\Program Files\Android\android-sdk-windows\platform-tools;」を入力する。

 続いて、「C:\Program Files\Android\android-sdk\extras\google\usb_driver」の中にある「android_winusb.inf」をメモ帳で開き、「[Google.NTx86]」の下に「;AT300
%SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_0930&PID_7100%CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_0930&PID_7100&MI_01」を追加し、保存すれば完了だ。「VID」以降の文字列はハードウェアIDを表し、機種によって異なる。ほかのAndroidタブレットを接続するなら、デバイスマネージャから認識できていないデバイスのプロパティを開き、ハードウェアIDを調べられる。

 「C:\Program Files\Android\android-sdk\tools\ddms.bat」を起動し、「Device」メニューから「Screen Capture」をクリックすれば、キャプチャー画面が開く。

環境変数を設定する

ドライバーの設定ファイルを編集する

DDMS(Dalvik Debug Monitor Server)を起動する

キャプチャー画面が開いた

 Androidは画面キャプチャを撮るのに非常に手間がかかる。Galaxy Tabのように端末だけでキャプチャできる製品やアプリがあるが、利用できない機種のほうが多い。ホームボタンとスリープボタンの同時押しだけで撮れるiPhoneやiPadを見習ってほしいものだ。

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