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Apple Geeks ― 第40回

.NET/MonoアプリをOS Xで動かす

2011年05月24日 13時00分更新

文● 海上忍

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 本連載「Apple Geeks」は、Apple製ハードウェア/ソフトウェア、またこれらの中核をなすOS X/iOSに関する解説を、余すことなくお贈りする連載です(連載目次はこちら)。

 UNIX使い向けを始め、Apple関連テクノロジー情報を知りつくしたいユーザーに役立つ情報を提供します。

LinuxやOS X上でも動くWindowsソフトを開発できる「Mono」

 現在、通信プロトコルといえばTCP/IPを前提に話を始める傾向にあるが、インターネット普及前(正確には開放型システム間接続の普及前か)はベンダーの独自規格を利用することが一般的だった。ミニコン/オフコンはDECnet、MacはAppleTalk、WindowsはNetBEUIなどなど。NovellはそんなTCP/IP以前の時代に、ネットワークOS「NetWare」とその通信プロトコル「IPX/SPX」で一世を風靡した。

 その後Windows NT ServerやPC-UNIXの普及により退潮傾向が明らかとなったNovellは、Linuxディストリビューションで知られるSUSEを買収するなど新機軸を打ち出した。UNIX向けデスクトップ環境「GNOME」(GNU Object Model Environment、グノーム)の開発で知られるMiguel de Icaza氏率いるXimianがNovellに買収されたのも、同じ2003年だ。

 Ximianは、実質的なGNOMEの開発母体として機能したHelix Codeを前身とするが、GNOME以外のプロジェクトもいくつか立ち上げている。そのひとつが「Mono」で、おそらくはNovellに買収を決断させた製品だ。

 Monoは、簡単にいうと「.NET Framework互換のオープンソース実装」だ。マイクロソフトが.NET Frameworkの基礎である共通言語基盤(Common Language Infrastructure、CLI)仕様を公開する方針を採用し、実際にEcma InternationalやISOで標準化されたことを受け、Ximianはこれをオープンソースで再実装したのだ。そしてMonoはLinuxやOS Xなど複数のプラットフォーム向けに用意され、結果として「LinuxやOS Xでも動くWindowsソフト」の開発が容易になった。

 その後、Novellの業績は再び悪化、2010年11月にAttachmate(アタッチメイト)によって買収されることとなった。しかしAttachmateにはMonoを活用する考えはなかったようで、この5月にIcaza氏はMonoにターゲットする新会社「Xamarin」を設立して、新たなスタートを切った。

 前置きが長くなったが、早い話、OS XにMonoランタイムを導入すれば、.NET FrameworkベースのWindowsソフトを動かせる環境ができあがる。まずは最新バージョンv2.10.2のSDKをダウンロードページから入手し、インストールしていただきたい。

OS XでMono/.NET Framework向けアプリケーションを実行するには、ランタイム環境のインストールが必要

(次ページに続く)

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