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白組に聞く、ホンモノを生み出す制作環境

もやしもん支えた、デルのハードウェア

2010年11月17日 09時00分更新

文● TECH.ASCII.jp編集部

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 実写とCGを融合させ、独自の映像世界を作り上げたドラマ『もやしもん』

 2010年7月からフジテレビ“ノイタミナ”枠で放送され、好評を博した作品だ。普通の人間には見えない“菌類の存在”を肉眼で確認できてしまう主人公が、騒動に巻き込まれていく顛末を描く。某農業大学を舞台に、個性的なキャラクターと菌の間で右往左往する主人公の姿が面白い。

 このもやしもんの映像制作を担当したのが株式会社白組だ。2D/3DのCGやVFXを駆使しながら、テレビCMや映画、ドラマ作品など幅広い作品を手掛けている。

 ドラマ・もやしもんは、どのような形で作品として世に送り出され、どのような環境で制作されたのか。そんな作品作りの裏側が垣間見られるセミナーが9月末にデル・宮崎カスタマーセンターで開催された。

 基本的にはカスタマーセンターでサポート業務を担当する社員向けトレーニングとして実施されたものだが、特別に取材することができた。その内容をレポートする。


アニメの雰囲気を実写でどう生かすか

 「ドラマ・もやしもんの制作にあたって、アニメのかおりを残してほしいという難しいオーダーを受けた」。そんな風に話すのは、プロデューサーの田中尚美さんだ。

ドラマ・もやしもんのシリーズ監督を務めた岩本 昌さん

 もやしもんは2007年にアニメ作品として、同じノイタミナ枠で放送されている。アニメ版では、2Dと3Dのアニメーションを組み合わせた本編に加え、実写のオープニングやクレイアニメを使ったエンディングと、さまざまな手法を組み合わせた野心的な映像を展開。話題を集めた。

 深夜枠でありながら平均視聴率4.8%を記録し、ノイタミナ枠では歴代1位となった(当時)。「白組の総合力をアピールできた」と田中さんも自信を見せる。

 好評だったアニメ版を受け、実写版の準備が始まったのが昨年3月。その際の要望として挙がったのが上に述べた「アニメのかおりを残す」ことだった。ドラマ版は当然のように実写作品となるが、アニメ版で作成した菌の3Dモデルを効率的に活用しながら、独特の映像世界を作り上げることが課題になった。

 ドラマ・もやしもんのシリーズ監督を務めた岩本 昌さんは「深夜の眠い目を開かせるために、何だろうこの作品? と思わせることが大事」と語る。例えば、デジタル一眼レフカメラの動画撮影機能を活用した超ローアングルの撮影はその一例。菌から見た世界、菌と一緒にいる独特の映像空間を表現するための工夫だ。

 これ以外にも、アバン(オープニング前の導入部)は「映画のクオリティーでやる」「キャストのクレジットも全11話、違う形で掲出する」など、こだわりを持って作品に挑んだ。

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