日本中の痛車が岐阜に集まった!
西日本最大の痛車イベント『萌車ミーティング』(萌ミ)が、今年も7月10~11日の日程で岐阜県郡上八幡にある「めいほうスキー場」にて開催された。初夏の恒例イベントとして毎年猛暑の中で開催されていた萌ミだが、今年は前夜祭こそ何とか天候がもったものの、日曜日の本祭では横殴りの暴風雨! それでも会場には1000台近い痛車が集まり、大荒れの天候に負けないくらいの盛り上がりをみせていた。
実は、昨年末の段階では会場を「めいほうスキー場」から他の場所に移すことも視野に入れていたという萌ミ。理由は定かではないが、どうやら最寄のインターチェンジである東海北陸道・郡上八幡ICから、片側1車線の国道を20kmほど進んだ先にあるという立地条件から、行き帰りの交通渋滞が懸念されていたようだ。
だが、蓋を開けてみれば昨年と同じ「めいほうスキー場」での開催となった、今年の萌ミ。そのキャパシティもさることながら、会場周辺に民家が無いためにある程度の騒音にも対応できるということと、地元・明宝地区の協力などが大きく作用したらしい。ここ「めいほうスキー場」が、高校野球における甲子園のように痛車の聖地となるのも近いのかもしれない。
萌ミは土曜日夜の前夜祭と、日曜昼の本祭という2つのイベントから成っている。土曜日の参加者入場は1時からの予定だったが、途中の道の駅やコンビニの駐車場は痛車の群れで埋まり、そこだけでも1つのイベントをしているかのような雰囲気だ。スキー場入口は入場待ちの長い車列が伸び、スタッフが手際よく各自の展示場所へと誘導していく。
やがて日没をむかえ、木曽の山々に囲まれた「めいほうスキー場」に夜の帳が下りるころ、いよいよ萌ミ2010の前夜祭が幕を開けた。フラッシュライトやLEDでライトアップされた痛車が、まっ暗闇のなかでカラフルに浮かび上がる。どうやら前夜祭の段階で6割方のスペースが埋まっていて、痛車ドレスアップのひとつの方法としてライトイルミネーションが徐々に定着してきたように感じられた。
特に今回の萌ミ前夜祭では、イベント枠の盛り上がりが半端なモノじゃなかった! 大音量でアニソンをかけるラグ系は、レーザーやスポットライトを駆使してその場を本物のクラブのように盛り上げる。その台数は、昨年の萌ミに較べて大幅に増加している感じだ。中には「スナック初音」と銘打ったテントを広げているところもあって、周りの参加者を巻き込みながら大いにお祭りのような雰囲気を楽しんでいるようだった。
最上段の企業サークル枠の一角には、地元の方々の協力で飲食の販売ブースが並んでいて、24時間営業で参加者の胃袋を満たし続けている。中にはメイドカフェバーも出店していて、ビールやカクテルなどのアルコール類も豊富に用意されていたようだ。DJがチューニングするアニソンがガンガンかけられ、その盛り上がりは明け方近くまで続いていた。
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