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OVERCLOCKセミナー&PARTY 2010 Spring

OCWでイべント開催 液体窒素でPhenom II X6が6GHz超え!

2010年05月02日 21時06分更新

文● 北村/ASCII.jp編集部

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 AMDとインテル、2つの6コアCPUを使用したオーバークロックデモがOVERCLOCK WORKSで開催された。 液体窒素冷却で限界までオーバークロックするとあって、同店には多くの人が訪れた。

OVERCLOCK WORKSで開催されたオーバークロックデモンストレーション。最新の6コアCPUを限界までオーバークロック、しかも普段あまり目にすることのない窒素冷却が見られるとあって、多くの人が同店を訪れた

「Phenom II X6」で6GHz超え!

 注目は、発売されたばかりのAMDのCPU「Phenom II X6 1090T Black Edition」(3.2GHz)のオーバークロックだ。ぶっつけ本番での挑戦にも関わらず5.8GHz超えを達成し、AMD製CPUの底力を見せつけた。さらに電圧などの微調整を加えながら、最終的には6GHz超えを達成。3DMark06のスコアでも3万オーバーという驚異的な記録を残した。

液体窒素を使い「Phenom II X6 1090T Black Edition」をオーバークロック液体を入れると、窒素が気化してドバーッっと冷気が吹き出す。すごく冷たそうだ
5.88GHzで3DMarkが完走するも、6GHz超えを目指してさらに液体窒素を注入する。しかし、なかなか3DMark06が完走しない。液体を何度も注ぐうちにクーラーが結露してきた
試行錯誤を繰り返し、ついに6GHz超えを達成! 3DMark06(写真右、左上)は3万オーバーのスコアを叩き出している
テスト環境
CPU AMD「Phenom II X6 1090T Black Edition」(3.2GHz)
マザーボード MSI「890FXA-GD70」(AMD 890FX)
メモリー AVANTIUM DDR3-2000 2GB×2
ビデオカード MSI「R5870 Lightning」(ATI Radeon HD 5870)
電源 CoolerMaster「Silent Pro M1000W」
OS Windows 7 Ultimate(64bit)

「Core i7-980X」のオーバークロック指南

 一方、隣りのテーブルでは、インテルの6コアCPU「Core i7-980X Extreme Edition」のオーバークロックにチャレンジしていた。こちらはマシンを組むところからデモを実施し、液体窒素冷却ならではの注意点やコツをレクチャーしていた。あまり冷やしすぎると再起動時にマシンが起動しないので、BIOS起動時やWindows起動時などで冷却温度の限界点が違うなど、空冷では考えられないような温度管理の難しさや、それを制御する面白さを紹介すると、参加者からは「へぇ~」と、感心するような声が漏れていた。

マザーボードはmsiの未発売モデル「Big Bang-XPower」(LGA1366/X58/Hi-c Cap仕様)を使用まずはCPUソケット周辺が結露しないようにティッシュを敷き詰める
CPUグリスがなじむようにマシンを起動して温める。暖気が終わったらいよいよ液体窒素を注いでオーバークロック開始48.7℃だったCPU温度が、液体窒素を入れることでマイナス108.3℃まで下がっている
定格3.33GHzの「Core i7-980X Extreme Edition」を、まずは4GHz近くにオーバークロック。OSは、スコアが伸びやすいという理由で、あえてWindows 7ではなくXPを使っているという
オーバークロックに失敗したのでマシンを再起動したのだが、今度は温度が低すぎて電源が入らない。これは“コールドバグ”と呼ばれる現象だ。そこで、温度を上げるためドライヤーで温めてマシンを再起動させるマシンが再起動し、オーバークロックの準備ができたら、再度液体窒素を注いでベンチマークを走らせる。あとはベンチが完走するのを祈るのみ! オーバークロックはこの作業の繰り返しだ
テスト環境
CPU Intel「Core i7-980X Extreme Edition」(3.33GHz)
マザーボード MSI「BigBang-XPower」(X58 Express)
メモリー AVANTIUM DDR3-2000 1GB×3
ビデオカード MSI「N480GTX-M2D15」(GeForce GTX 480)
電源 CoolerMaster「Silent Pro M1000W」
OS Windows XP

 敷居が高く、あまり見ることのない液体窒素冷却の実演が見られるとあって、同店に立ち寄った多くの人がデモを見守っていた。ベンチマーク中にフリーズすると皆が「あ~ぁ」と落胆したり、見事にベンチマークが完走すると「おー」とどよめきが起きたりした。あともう少しでベンチマークが完走するという時のドキドキ感や、フリーズした時のなんともいえない虚しい感覚を、周りの人と共有できるのは、何かの競技を実際に会場で見ている感覚に近い。それほどオーバークロックの実演には周囲との一体感が感じられた。仮にオーバークロックがよくわからなくても、パソコンから冷気が吹き出しているのを見ていれば、ワクワクしてくるはずだ。
 同じ趣味を持つ人達と同じ感覚を共有できるこのオーバークロックイベントは、自作PCの楽しさを再確認できる企画だと感じた。今後も、自作PC好きを増やすためにも、同店にはこの手のイベントをがんばって続けていってもらいたい。

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