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後編:理科好き注目のタフカメラOptio W90

防水+インターバル撮影のW90で自然の変化を撮る

2010年04月30日 12時00分更新

文● 池田圭一

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 続いては、水中での動画&インターバル撮影だ。きれいな川底に住む巻貝、カワニナの仲間を撮影した。動きが遅い生物のため、パッと見ではじっとしているようにしか見えないのだが、1分間隔で13分間の動きを追ってみると、意外と活動的であることがわかる。Optio W90をしっかりと固定して、潮の満ち引きによる海辺の生物の動きなどを追ってみるのも楽しそうだ。

動画モードで1分間隔のインターバル撮影。待機中はほとんど電力を消費しないので、思いのほか長く撮れる。

 最後のサンプルでは、Optio W90の有する理科好き向け機能をすべて使い切ってみた。防水、デジタル顕微鏡モード、インターバル撮影の3つの特徴を生かすのだ。なお、インターバル撮影の撮影待機時は、デジタル顕微鏡モードのLED照明は消灯し、背面の液晶モニターの表示もオフになる。

デジタル顕微鏡モードは水中でも有効

デジタル顕微鏡モードは水中でも有効で、もちろんインターバル撮影も可能。オートフォーカスが被写体を的確にとらえている

 先ほどのカワニナが珍しく小石のあるところを移動していたので、デジタル顕微鏡モード(1920×1080ドット固定)に合わせて、10秒間隔で20枚(200秒分)を撮影。2fpsの動画にした。貝殻の長さ1cmほどの小さな巻貝なのだが、まるで怪獣のようなその動きをリアルにとらえることができた。最終的には、カワニナがレンズに近づきすぎてボケてしまっているが、途中まではオートフォーカスがカワニナの姿を追い続けている。

10秒ごとのインターバル撮影で水中生物のベストショットを撮る! 動画にすると 大迫力の映像となった。まるで怪獣のようだが、カワニナの大きさは1cmに満たない。

 自然と仲良くなるためには、風雨・暑さや寒さ・砂ボコリや泥汚れといった過酷な環境に耐えなければならない。それは人もデジカメも同じだ。また、手を加えない本当の美しい姿を観察しようと思えば、根気強さも必要になる。ここまで紹介してきたOptio W90の機能は、まさに自然と仲良くなるためのものだと言えよう。

 発売当初は4万円前後だったOptio W90の実勢価格も、現在は3万円前後にまで下がってきている。夏休みやゴールデンウィークの際には、Optio W90を持って身のまわりにある小さな自然を楽しんでみてはいかがだろうか。


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筆者紹介─池田圭一

月刊アスキー、Super ASCIIの編集を経てフリーの編集・ライターに。パソコン・ネットワーク・デジタルカメラなど雑誌・Web媒体への企画提供・執筆を行なう一方、天文や生物など科学分野の取材記事も手がける。理科好き大人向け雑誌「RikaTan」編集委員。デジイチ散歩で空と月と猫を撮る日常。近著は「失敗の科学」(技術評論社)、「光る生き物」(技術評論社)、「これだけは知っておきたい生きるための科学常識」(東京書籍)、「科学実験キット&グッズ大研究」(東京書籍)、「やっぱり安心水道水」(水道産業新聞社)など。


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