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フィギュア、同人誌も――明治大学「マンガ図書館」設立を発表

2009年10月23日 16時17分更新

文● ASCII.jp編集部

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「東京国際マンガ図書館(仮)」施設イメージ

東京国際マンガ図書館の設立に携わる、明治大学 学長室専門員長の間宮勇氏

 明治大学は22日、マンガやアニメ、ゲームといったサブカルチャーの保存・運用をテーマとした複合施設「東京国際マンガ図書館(仮)」の設立を正式に発表した。

 収蔵総数は約200万点で、完成は2014年を見込む。明治大学の駿河台キャンパスに設立予定で、総面積は延べ8500平米と巨大だ。

 これは同大学で日本の現代文化を教える「国際学部」の活動の一環として開かれるもの。東京・新宿区の私設図書館「現代マンガ図書館」館長の内記稔夫氏が所有する大量のコレクションなどを収蔵する。

 その他にコミックマーケット準備会が保管してきた同人誌の見本誌や、フィギュア、アーケードゲームの筺体、またアニメのセル画なども展示予定だ。

施設ではマンガやアニメなどのアーカイブを収蔵するほか、同人誌の即売会などが開けるイベントスペースも設ける予定という

米沢嘉博記念図書館。今月31日オープン

 同施設の設立に先立ち、同大学では今月31日に「米沢嘉博記念図書館」をキャンパス内にオープンする。施設は7階建てで、コミックマーケットの創立者・米沢嘉博氏が蒐集していた蔵書を収蔵する。

 一般者でも利用可能だが、施設の利用料が必要となる。利用料は1日で300円、1ヵ月で2000円、1年で6000円。館外への持ち出しは不可。同施設を手始めに、東京国際マンガ図書館に発展させる計画だ。

 アニメや漫画などのアーカイブ施設というと、先ごろ建設中止が決まった「国立メディア芸術センター」が連想される。東京国際マンガ図書館の設立に携わる森川嘉一郎氏は、今回の施設は「収蔵するモノが初めにあり、それに器を与えていくもの」と、いわゆるハコモノ施設ではないと訴えた。

森川嘉一郎氏


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