スーパーひたちスピードテスト
ここでは、JRの上野駅(東京都)から水戸駅(茨城県)までスピードテストをし続けた。物理的な制限のため、WILLCOM CORE 3Gしかテストしていない。一度スピードテストが終わったら、即座にまた次のスピードテストを実施するという方法を採った。ほかはキャッシュを削除する以外の操作をしていない。
そのため、横軸は時間ではなく、何回目かのスピードテストかを表しているに過ぎない。当然のことながら、電波の状態が悪いところでは、スピードテスト自体に時間がかかるため、より多くの時間がかかっている。
興味深かったのは、全体を通してかなり高速な結果が得られたことだ。特急が空いていたことも好都合だったのだろう。また、仮に速度が遅い場合でも、接続が切れることはなかった。電車内での利用という点では、十分実用的だと思われる。
特に駅停車中には、かなりの速度が出ている(たとえば、上野駅では1.2Mbps、北千住駅では1.59Mbps、松戸駅では1.96Mbps/1.85Mbps、土浦駅では1.71Mbps/1.15Mbps、水戸駅では1.81Mbps)。そのため平均も底上げされており、923.4kbpsと満足いく結果が出ている。
ただし、実際に利用した印象としては、WILLCOM D4で「SlingPlayer」(ルータ経由で動画などを視聴可能な米国メーカーの周辺機器:ソニーが発売しているロケーションフリーに似ている)を利用した場合では、動きが結構カクカクする場合があった。無線LAN経由であれば普段問題なく視聴できていた。
印象と結論に変えて
全体的に混雑に弱いという印象がある。人が多いところだと、NTTドコモの回線と比較して顕著な速度低下があった。逆に、ガラガラだったスーパーひたちや、小岩駅近くのマクドナルドでは、速度差があまり出ない。上限値が揃ってしまうケースもある。
体感的な印象としては、ウェブブラウズなら十分快適に使えるが、動画をストリーミングで見るとなると、ややきびしい場合が生じる。もちろん環境にもよるし、どういった使い方をするかでも異なってくる。
とはいえNTTドコモの回線は利用できるアプリケーションに制限がある。YouTubeなどFLV形式の動画サイトは視聴できるが、本格的なストリーミング再生には対応していない。こういった制限がない点には期待できるだろう。
回線速度も夏ごろに比べて、かなり高速になってきたという話もきくので、今後もさらなる改良を期待したいところだ。