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アプリ制限なし、インターネットをフル活用できるMVNO回線の実力は?

WILLCOM CORE 3Gスピードテスト

2009年09月23日 09時00分更新

文● 山田道夫

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本格サービス開始! WILLCOM CORE 3Gの実力は?

 「WILLCOM CORE 3G」は、すでに本誌で報道したり、検証記事にもなっているが、MVNOとして、NTTドコモのFOMA網を利用したデータ通信専用サービスだ。ほぼ全国で利用できるエリアの広さが最大のメリットである。

WILLCOM CORE 3Gに対応した「HX003ZT」。今回のテストもこちらの端末を使って実施した

 FOMA網を使用するだけあって、サービスエリアは非常に広い。イー・モバイルなどの3Gサービスと比較して、地方(特に県庁所在地以外のエリア)では大きな差が付く。山間部を中心に敷設されているFOMAプラスエリアに対応するなど、FOMAと同等のサービス内容になっている。

 PHSと比較したWILLCOM CORE 3Gのメリットは通信速度だ。最大で下り7.2Mbps/上り384kbpsとかなり高速である。このあたりもNTTドコモのFOMA HIGH-SPEEDと変わらない。

 8月にはキャンペーンが実施され利用者数が大幅に増えたという。以前本誌でテストした際には、非常に高速なサービスという印象だったが、それはプレスなど一部に公開されたテスト期間の結果だった。実際にサービスが開始してみると、速度的には、FOMA HIGH-SPEEDと比較して遅いと思われているようだ。

USBコネクタの形状が日本製にはないタイプで珍しい。SIMは簡単に取り外しが可能。

 プロバイダとして接続する「PRINによるもの」とも言われているが、実際の速度はどうなのだろうか? 本格的なサービスが開始されて時間が経った、現在のWILLCOM CORE 3Gの実力を9月上旬に改めて検証してみた。


D4を使い、ドコモ回線との速度を比較

 今回試用したのは、ZTE製の「HX003ZT」だ。比較検証のために、NTTドコモの「L-02A」も用意した。パソコンには筆者の私物の「WILLCOM D4」を利用しているが、OSは以前の記事でも触れたとおり、Windows 7のRC版に変更してある。

WILLCOM D4とHX003ZT。 コネクタで取り付けたが、取り回しを考えるとケーブルタイプの方がよかったかもしれない。

 今回はこのD4にUSBモデムとして接続した場合、FOMA網で利用可能なWindows Mobile機「HT-01A」でデータ通信した場合など、複数の条件でスピードテストした(HT-01Aの結果については、機会があれば別記事で紹介する予定)。

 スピードテストはサイトによって、かなり速度に差が出るため複数の回線を利用している。「BNR スピードテスト」のDownload Speed、「SPEED TEST」の「2Mバイト」ダウンロードだ。

BNR スピードテストの結果。表示される速度はかなり控えめだが、機器を比べるための相対的な速度はわかる

SPEED TESTの結果。グラフで表示されるのがわかりやすく感じられる。

 基本的にそれぞれの場所、それぞれのサイトで各5回のスピードテストを行い、その平均を示している。なお、同じ場所でも開始から終了まで合計1時間半以上かかっている場合があるため、条件に差が出ている可能性がある点を理解してほしい。結果はすべて筆者が実際にテストしたものだが、あくまでも「ある日、ある時」にそういったスピードが出たという「目安」として考えてほしい。

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