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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” ― 第115回

猫撮りにうってつけ! 85mmF1.8レンズの魅力

2009年08月21日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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棚の上から見つめてる2匹。舌がぺろっと出てるのはあっかんべーではありません……たぶん。F5.6だとISO 1600まで上げてやっと1/30秒で撮れるか撮れないかという室内でも、F1.8なら1/125秒(2009年8月 ニコン D90)

 友達からレンズを安く譲ってもらった。85mmF1.8という単焦点レンズ(ニコン Ai AF Nikkor 85mm F1.8D)だ。猫専用レンズである。ちょっと暗い場所でも猫をしっかり撮れるレンズが欲しかったのである。

 85mmとちょっと望遠気味なので2~3mの距離を保ったまま猫を撮れる。F1.8と明るいので背景を大きくぼけさせられるし、暗い場所でも撮れる。しかも、単焦点レンズなのでコンパクトで軽くて安い。

 さっそく「いつもはISO 1600でしか撮れない鬱蒼とした暗い公園で試し撮り」してみた。ああ、もっとはやく手に入れておけばよかった。

ISO 800で1/320秒。シャッタースピードを上げられるので、こんなシーンもぶれずに撮れる。ちょっと間の抜けた表情がおもしろい。背景のボケもいい感じ(2009年8月 ニコン D90)
ISO 800で1/320秒。シャッタースピードを上げられるので、こんなシーンもぶれずに撮れる。ちょっと間の抜けた表情がおもしろい。背景のボケもいい感じ(2009年8月 ニコン D90)

 ここで「レンズの明るさ」についてちょっと触れておきたい。今回は真面目なカメラの話である。

 カメラの世界では「2倍」を「1段」と呼ぶ。ISO感度を100から200にすると2倍なので「感度を1段上げる」というのだ。感度を1段上げると、シャッタースピードを1段下げられる=シャッタースピードが半分になる。ISO 100では1/30秒でしか切れない明るさでも、ISO 200にすれば1/60秒で撮れる。でも、ISO感度を上げすぎると画質が落ちてしまう。

 そこで明るいレンズの登場だ。レンズの明るさは「F1.8」というように「F」をつけて表すので「F値」(あるいは絞り値)と呼んでいる。F値がややこしいのは、1段が「√2」倍であることと、数字が小さいほど明るいということ。

 例えば、お手頃なズームレンズ(まあ、普通に数万円で買えるズームレンズ)は85mmだとだいたいF4.0~5.6くらいの明るさになる。

 仮にF5.6としよう。5.6の1段下は4.0、その1段下は2.8、その1段下は2.0。F5.6とF2.0は「3段」違うのだ。F1.8だとそれよりもうちょっと明るい(具体的には、3と1/3段明るい)。

 3段違うと、1/30秒でしか撮れなかった場所でも1/125秒(微妙に2倍じゃないけど、細かいことは気にしないでください)でいける。これが超デカいのだ。

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