Core 2の2次キャッシュを減らしたり
コアを減らした派生版を続々投入
その一方、バリュー向けにもいろいろな、そしてややこしい製品が登場することとなる。低価格版のAllendaleコアを使ったCore 2シリーズは、動作周波数や性能ではややConroeとギャップがあるものの、製品名そのものはCore 2 Duoだった。このCore 2 Duoシリーズと、従来のPentium 4ベースのCeleronではあまりに性能ギャップが大きすぎた。
そこで、2007年6月にインテルは、突如として「Pentium Dual-Core」というラインナップを投入する。もっとも中身はAllendaleベースのCore 2 Duoとほぼ同じで、2次キャッシュの容量が1MBまで削られただけの差である。元のConroe(4MB)から見れば、4分の1になった計算だ。Pentium Dual-Coreは当初、1.60GHz~2GHzまでがラインナップされた。その後に2.20~2.40GHzの製品も投入された。
これと同時に、Conroeをシングルコア化した「Conroe-L」という製品が「Celeron」として投入された。シングルコア化といっても、ダイそのものはConroeやAllendaleと同一で、単にコアの片方を無効化しただけだ。Core 2を本当にシングルコア化した「Core 2 Solo」というCPUもあるのだが、これは超低電圧のモバイル向けのみとなっており、デスクトップ向けにはリリースされなかった。
このままのラインナップで行けば、「デュアルコアCPUはPentium Dual-Core以上、CeleronはシングルコアCPU」となって、話は簡単だったのだが、2008年4月にはCeleronにもデュアルコア製品「Celeron Dual-Core」が投入される。これはコード名「Allendale-512K」という製品で、Pentium Dual-Core用のAllendale-1Mの2次キャッシュを、さらに半分にした“だけ”というものだ。これによって、CeleronとPentium Dual-Coreの差があいまいな状況になってしまった。
おまけに、現時点のCeleron Dual-Coreには1.60/2/2.2GHzの製品しか投入されていないが、今後は2.4GHzも投入されるようで、もはや「何で差別したものやら……」という状態になっている。これらについては、後述するプロセスの微細化で差がつけられるようではあるが。少なくとも2009年~2010年の予定では、引き続きPentium Dual-CoreとCeleronのラインナップが存続することになるようだ。
2008年、Core 2シリーズは45nmプロセスに移行
2008年になると、Conroeを45nm製造プロセスに対応させたコード名「Wolfdale」コアと、これをMCMを使ってクアッドコア化した「Yorkfield」がリリースされる。Wolfdaleはデスクトップ/サーバー向けのコード名で、モバイル向けのコード名は「Penryn」となっている。
面白いのは、一番最初にリリースされたのが高速動作するYorkfieldの選別品で、Core 2 Extremeブランドで販売された「Yorkfield-XE」だったことだ。これは2007年11月に出荷されている。とはいえ、これは高価格ゆえに数量が限られるCore 2 Extremeだからできた芸当で、メインストリーム向けに45nm版Core 2 Duoが投入されたのは2008年1月、ハイエンド向けのCore 2 Quadは2008年3月となった。
これらのCPUの中身は、基本的には65nm世代のConroeと大差ない。主な変更点は、実行ユニットの小改良とSSE4.1、Super Shuffle Engineの搭載、2次キャッシュの容量増加(4MBから6MBに)となっている。Core 2 Duoは1333MHz FSB/6MB 2次キャッシュの製品と、1066MHz FSB/3MB 2次キャッシュの製品が混在するが、どちらもWolfdaleとして扱われ、TDPは一律65Wである。またYorkfieldは、当初は95W TDPの製品のみが投入されたが、その後のステッピング(CPUの細かいバージョン)変更に伴い、Q9650(3GHz)を除くほぼすべてに65W TDPの製品が追加された。
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