パーソナルナビが追い風だ
海外ではすでに一市場を形成しているPND(Portable Navi Device)の分野。国内でもGPSと地図を組み合わせたサービスが続々と登場していたり、サイクリングなどが流行していたりと、追い風が吹いている。PNDとは若干性格が異なるが、「iPhone」にも、位置情報と絡めたアプリが多数登場している。
さて、GPS搭載のPDAではずせないメーカーというとマイタックだ。最近では、PNDに関しても積極的で、Mio C500シリーズなどコンパクトで使い勝手のいい製品が投入されている。今回は、同社PNDとしてはエントリー機という位置付けの製品を紹介しよう。
シンプルで低価格を実現
マイタックジャパンの「Mio Moov500」(以下、Moov500)は、容量2GBのフラッシュメモリーに日本全国の地図データを収録したポータブルナビデバイスだ。
このクラスでは比較的大きい4.7型ワイドのタッチスクリーンを搭載。それでいて厚さ17.9mm、重量180gと軽量かつスリムなボディーだ。ワンセグや詳細地図をあえて非搭載とすることで、実売4万円以下の手頃な価格を実現した、シンプルなパッケージングが最大の特徴となっている。
まずは基本の地図検索機能から見ていく。主な機能は下表のとおり:
表1 地図検索のおもなスペック | |
---|---|
住所検索 | 約1200万件 (対象は何丁目何番何号の「何丁目何番」まで) |
電話番号検索 | 約800万件(対象は企業のみ) |
名称検索 | 約280万件 |
周辺情報検索 | 約45万件 |
ジャンル検索 | 約38万件 |
お気に入り登録 | 最大200件 |
履歴保存 | 最大50件 |
住所検索の件数は、同社のハイエンド機「Mio DigiWalker C525」と比較するとかなり少ない(C525は約4200万件)。Moov500では何丁目何番何号の「何号」まで指定することはできないが、おもにレジャー用途であれば、たいていの目的地は電話番号や名称、ジャンルなどから探し当てられるので、さほど気にする必要はないだろう。