冷たい雨がそぼ降る3月6日、新宿・京王プラザホテルの宴会場に週刊アスキーの連載「おうちサーバー体験レポ!!」の熱心な読者、約70名が集まった。奇しくもこのホテルが2008年8月の「Windows Home Server 日本語版」(以下、WHS)発表の場ということもあり、プレゼンターとして登壇したマイクロソフトのWindows Server製品部マネージャーの林 憲一氏は、いつも以上にハッスルしてWHSの秘密などを明かしてくれた。
WHSの秘密その0
――読者のWHS環境は意外にも!?
最初に週刊アスキー編集部の伊藤 有(たもつ)デスクが、事前に応募した来場者のアンケート結果を発表した。当日はあいにくの天気だったため、参加表明者の7割程度という来場だったが、WHSを実際に使っている、もしくはかなり興味・感心があるという読者が集まったため、その回答にも注目が集まった。
WHSの用途は、趣味での利用が約9割で、10人以下のSOHOや部署で運用している方は1割。しかし、10人以上のオフィスで利用している方も6.5%おり、意外にも仕事に活用している方が少なくないことがわかった。ストレージの容量は、昨今のHDD大容量化&低価格化を背景に1TB以上が約45%と多く、2TB以上という方も2割近くに上った。
WHSの秘密その1
――WHSはNASじゃない。その理由は?
続いて林氏が待ってましたとばかりに登壇し、WHSへの愛を存分に参加者にぶつけた(愛があふれすぎて、その後の登壇者の持ち時間は減ってしまったが……)。
まず「WHSって要するにNASでしょ?」と発表直後に言われた苦い思い出を告白し、「ホームサーバーという新カテゴリーです」「家に置くサーバーです」と説明する必要がなくなることが、WHSプロジェクトの明確なゴールのひとつだと意気込みを語った。
その一例として、鍵の閉め忘れなどを検知する「ホームセキュリティーシステム」、水温や指定時間にエサやりを行なう「水槽管理システム」をWHSで構築した例示。「NASにこんなことができるか!」と対抗心をむき出しにして会場の笑いを誘いつつ、WHSの高い拡張性や利便性をアピールした。
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