いまや戦国時代に突入したウェブブラウザーの世界。その競争の中、数々の新しい機能でブラウザーの世界を切り開いてきたのが「Opera」だ。
前バージョンのリリースからわずか4ヵ月、最新バージョンである「Opera 9.6」正式版が早くも登場した(入手先)。今回の9.6ではどれほどの機能向上があるだろうか。早速試してみよう。
かゆいところに手が届く新機能
Opera 9.6で追加された新機能は一見地味だが、着実に細かな使い勝手を向上させるものが中心だ。
まず、(異なるマシンの)Opera間でデータを同期できる「Opera Link」機能で、同期できるデータが増えた。従来のブックマークやスピードダイヤル以外にも、新たにカスタムサーチとアドレスバーの入力履歴に対応した。
筆者の環境では、Opera 9.52でOpera Linkを使おうとすると、起動時にかなり時間がかかったのだが、9.6ではすんなりと起動するぐらいに動作速度が改善されていた。あまりに遅かったときもあり、Opera Linkの使用を止めようと考えたこともあったので、これはうれしい改善点だ。
カスタムサーチは、検索窓の上で「右クリック→検索の作成」でアドレスバーから直接特定のサイトの検索が利用できるという機能。検索するときは「キーワード」で指定した文字を先頭に付けて、検索クエリーを入力するだけでいい。応用がいろいろと考えられる面白い機能だ。