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最高22倍速! Firefox 3.1はJavaScriptがハンパなく速い

2008年09月01日 18時45分更新

文●小橋川誠己/ASCII.jp

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「次のFirefoxではJavaScriptがさらに速くなるらしい」。かねてからの噂を裏付けるデータがMozilla FoundationのCTO、Brendan Eich氏のブログで発表された。Eich氏がブログに掲載したベンチマーク結果によると、Firefox 3.1はFirefox 3に比べて1.83~22.5倍速いとのこと。下のグラフが公表されたベンチマークの結果だ。

Firefox 3

Firefox 3.1に搭載されるJavaScriptエンジン「TraceMonkey」とFirefox 3を比較したベンチマーク(Brendan Eich氏のブログから)

 Firefox 3.1では、JIT(Just-In-Time)コンパイラーを採用した新たなJavaScriptエンジン「TraceMonkey」が搭載される予定で、今回のテストではTraceMonkeyを開発中のFirefox 3.1に実装。JavaScriptのベンチマークテストとして著名な「SunSpider」などを使ってFirefox 3とFirefox 3.1を比較した結果、SunSpiderで1.83倍、SunSpider ubenchで22.5倍、image(画像)処理で6.46倍、matrix(行列)処理で6.26倍の高速化が確認されたという。

 最近では、手軽にWebサイトに組み込めるAjax/JavaScriptライブラリが増え、個人サイトでもメニューや画像表示などにちょっとした動きを取り入れる機会が増えている。ただ、複雑な処理を組み合わせるとどうしても時間がかかり、動作がモッサリしてしまうので、自分のサイトに組み込むのは敬遠していた人もいるだろう。

 現行バージョンの3でも他のブラウザーに比べると圧倒的に速かったFirefox(関連記事)が普及すれば、JavaScriptの機能をふんだんに使って、さらに使いやすく、楽しいWebサイトを作れそうだ。

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