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「ドコモ動画」を支えるふたつのサービス

ドコモの「ポケットU」「ホームU」って何?

2008年05月28日 03時23分更新

文● 広田稔/トレンド編集部

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N906iL

FOMAとIEEE 802.11a/b/gに対応した「N906iL onefone」

 もうひとつのUであるホームUは、無線LANを使って、IP電話や最大54Mbpsの高速なパケット通信を実現する有料サービスだ。契約者にはケータイの電話番号とは別に「050」で始まる電話番号が割り当てられる。料金は月額1029円で、対応端末は現時点で「N906iL onefone」のみとなっている。

 無線LAN内蔵のケータイというと、ノキアやHTCなどのスマートフォンを思い浮かべる人もいるだろう。こうした端末を使えば、自宅のアクセスポイントや出先の公衆無線LANにその都度つないで、パケット代を節約しながらインターネットに接続できる。

 ホームUはそうしたスマートフォンとは異なり、対応する無線LANルーターとブロードバンド回線が利用条件となるため、無線LAN経由でネットにアクセスするなら自宅などの決められた場所で使うことになる。

 具体的には、無線LANルーターはNTT東西など6社16機種のもの(関連リンク)、ブロードバンド回線はNTT東西のフレッツサービスが必要だ。また、あらかじめ有償の「ホームU訪問サポート」に申し込み、N906iLや無線LANルーターを設定してもらうことになる(訪問基本料:5250円、作業料:4725円)。

利用イメージ

 メリットとしては、何と言っても通信速度が速いということ。N906iLの場合、FOMAでデータ通信を行なうと最大3.6Mbpsだが、無線LANならその15倍の54Mbpsだ。「ケータイGyao」など、iモードの動画をバリバリ見たいというユーザーは、待ち時間のストレスが減らせるだろう。N906iLはフルブラウザーとFLASH視聴にも対応しているので、例えばYouTubeの動画も見られる。

 また、ホームUのユーザー同士がIP電話で話すなら通話料が無料になるというのも嬉しいところ。ホームU以外のケータイや一般電話にIP電話で発信する際は、FOMA通話料より3割り引きになる。ちなみにFOMA/無線LANの両圏内にいる場合、どちらを利用するかをN906iLで選べるため、相手に着信履歴を残すため「050」ではなく「090」の番号でかけたいという場合でも対応できる。

囲みのうち、左側が無線LAN、右側がFOMAのアンテナアイコンだ

発信時に無線LANとFOMAのどちらでかけるかを選べる

 NTTドコモでは、ホームUのサービス開始に合わせて、モニターを50名募集する。見事、当選して、モニター期間中にアンケートに答えれば、N906iLやホームU対応無線LANルーターをもらえる。応募は7月11日までなので、興味のある人は応募してみてはいかがだろう。


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