XP SP3はインストールすべきか?
個人ユーザーにとって目新しい機能がなく、パフォーマンスも変わらないと言っても、XP SP3をインストールしなくてもいいというわけではない。各種のバグ・セキュリティー修正の集大成であるSP3は、積極的にインストールしておくべきだろう。パフォーマンス的にデメリットが無い限り、セキュリティーの強化されたWindows XPを手に入れるためにはXP SP3が必要だ。
インストール時間もXP SP2とは異なり、(PC次第であるが)20分もかからない。また、ユーザー自身が各種のアップデートをWindows Updateからインストールしていれば、もう少し短時間でXP SP3のインストールは終了するだろう。
XPユーザーにとって気になるのは、「Windows XPのサポートがいつまで続くのか」という点だ。Windows XPのサポート期限は、Home Edition・Professionalの両方とも、メインストリームサポート(電話による無償サポートや新機能のリクエストを含む)は2009年までとなる。その後、2014年まで延長サポートが提供される。
つまり、2009年以降は新機能の追加などは行なわれなくなるが、セキュリティー更新は2014年まで行なわれるというわけだ。ただし、これは最新のSPを導入したXPが対象の話で、つまり今後も継続したサポートが必要なら、XP SP3の導入は必須というわけだ。
なお、「Netbook」や「Nettop」と呼ばれる超低価格PC向けのOSとして、Windows XP Home Editionの提供(OEM販売)が2010年6月30日まで、もしくは次世代のWindowsである「Windows 7」(開発コード名)のリリース1年後まで続ける、と最近発表された。ともかくXPユーザーは、数年の間はXPを安心して使える状況だ。
しかし、今後のCPUやグラフィックチップの進化などを考えると、いつかはXPから移行する必要もでてくるだろう。Windows VistaをパスしてWindows 7に一気に行くのか、それともWindowsに捨ててMac OS XやLinuxにいくのかなど、いくつかの選択肢はあるが、Windows XPを使い続けるなら、XP SP3を導入しておくのが賢い選択と言えよう。